アイドル小宇宙

http://d.hatena.ne.jp/Imamu/20071225/p1 いまむー氏「(個人的応答)アイドル惑星/ルドイア星惑三第は関係ねぇー」への返答も兼ね。
先日メロン紺中に考えた図式を載せてみた。以下がそれである。

で、描いている僕もいまいち意味がよく分からなくて、よく考えた。で、これは基本的にはアイドルを確かにジャンルに分けるものなのだが、しかし言いたいことは、一旦分けようとしておいて、結局アイドルはそれらが混在した定義不能なものなのだよ、ということだ。ただ、やはりそれでも濃淡というのがあって、アイドルのあるお仕事を見たときに、それがどこかしらのジャンルに偏る、ということがある。それをなんとか描写してみる試みが、意味あるものかどうかよく分からない。ただ単に面白かったし、乗りかかった船なのでやってみたのだ。さて、じゃあハロプロを上記の図に当てはめるとどうなると考えられるか。それが下図だが…

正直、プロットの仕方がこの位置でいいのか自信がない。大体こうでしょ、という図なのだが、それでもいろいろと文句がつけられそうだが、暫定案としておく。たとえば「レインボーピンク」は初め、アイドルのデフォルメとして虚構性が強く、メタ的に見ていくため、間接性が高いのだが、だんだんはまってくると、それそのものの表象をベタ(直接的)に見ていくようになるため、どちらともつかない位置にプロットする、という感じで、ひとつひとつのプロットが極めて悩ましい。だったらやめればいいのに。でもまあ、こういう図から見えてくるものもあるんだよ、多分。そうじゃなきゃさっきまで紅白見ながら考えていた何時間かが無駄になりますよ。
ところで、僕が作ったくせにこの図の見方がなかなか難しいのだが、まず「虚構⇔現実」と「現象⇔本質」という二つの二項対立を設定する。アイドルに関してそれぞれあてはめるなら、「虚構」(上半分のエリア)ではアニメ関連や、一旦ネタ化されたり、物語として消費されたり、作品化されている形態を含んでいる。したがって消費されているのが直接の「人間」ではないという意味で「非人間」的としている(誤解無いように。非「人間的」ではない、念のため)。「現実」(下半分のエリア)ではそれとは逆に「人間」そのものが問題になっている場合(これ難しいな。イメージとして、「存在」という言葉が浮かぶ)。続いて「本質」(左半分のエリア)では、なんらか人間の内的な、後天的な力を問題にしている。「現象」(右半分のエリア)では、逆に人間の外的な、先天的(と思われる)力を問題にしている。
そうやってプロットしたときに、右上から左下へ権威の高さが変化し、左上から左下に向けて記号性→身体性への変化があるのじゃないかという仮説が2つのななめの矢印である。ちなみに身体性とは、ここではエロ、という意味ではなくて、知覚的に経験されるという意味である。逆に左上に進むにしたがって間接的に、言説としてアイドルが消費されるようになる。「権威」の矢印は自信がない。「Buono!」に権威がないとは思えないしな。ただ、イベントでヲタ芸のためにだけ利用されていた「Buono!」はこのくらいの位置だろう。
細かく各々のプロットについて説明したいし、そう簡単にプロットできないものも、そのアイドル・現象の平均値と思われる位置にむりやりプロットしたりしているが、またあとで。ともかく、ここで中心部に娘。・Berryz工房℃-uteを持ってきているのは、一番「アイドルらしい」と思える存在は、上記の様々な要素をバランスよく含みながらどれでもないままある、ということだ。バランスを失って、例えば本質のほうにずれれば歌手になってしまうし、現実の方にずれればタレントになるし、現象の方にずれれば例えばエロ一辺倒になるかもしれないし、虚構の方にずれればそれは完全にアニメキャラになってしまったということだ。


だれか論理的に文句をつけてください。自分でもよく分かってません。
つづけ。