中層

Parfaitの4人は、一人一人がアイドルとしてやっていくのに十分な総合力を持っている(失礼な言い方をすれば、「足切り」されるような弱点を持ったメンバーがいないように見える)。一方で、先述したようにそれぞれ強みを持っている。


「動」、「歌」、「顔」、「必死感」と言ったが、これは現代のアイドルの魅力の大きな四要素だと思われる。
「動」…ダンスも含めて、身体の躍動とか、表情の変化とか。近年アイドルアニメも含め、ダンスの重要性については言うまでもない。それは見て楽しいこともあるが、見る側にも身体の躍動を促したりもする。小池さんの身体の躍動には、人を動かす、また心を弾ませるような魅力を感じる。人を元気にするためには、アイドルは元気で、活力にあふれていなければならない。
「歌」…生歌にこだわるParfaitは、今回生バンドでのライブを行った。アイドルが生バンドでライブをやることは、決して多くはないと思う。それだけ、パフォーマンスに力を入れたいという気持ちがある。中でも、工藤さんの歌唱力は、Parfait全体のパフォーマンスの中で、強い説得力を持たせている。でも、もっともっとうまくなれると思います。圧倒的な歌唱力を身につけてください。
「顔」…なんだかんだと言って、結局アイドルの入口は顔である。これは否定しようがない。それは、メンバーの中で西山妹が一人だけTwitterのフォロワー数が1万を超えていることからも分かる。ただし、かわいさ・美しさは顔のみによって表れるのではもちろんない。ソロコーナーでの歌や動きを含めて、西山妹よ、やっぱりかわいいぞ。いや、なんというか、個人的には絶妙な歌唱力だと思っています。下手じゃないけど、うますぎない。
「必死感」…西山姉は、いろいろ考えている、という感じがする。考えすぎて時に失敗する、という感じもする。ソロで「めざせポケモンマスター」をチョイスしちゃうのも、少しネタっぽく、でも真剣に歌って、でも結局なんかバシッと決まっている感じもしない、という感じがみんなから愛されている感じがする。頑張ってる感、伝わってます。でも、寸劇で男役やってる時の方が、つまり過剰な演劇空間の方が、体の動きに迷いがない感じがする。これは彼女がオタクであることと関係があるだろうか。
ともかく、こうして見ると、4人のバランスはとてもよいと思うわけです。