5月5日(日)名古屋アイドル5現場まわし

遅ればせながら、GWの名古屋遠征の記録を。移動時間が全てギリギリの緊迫感のある楽しい休日でありました。
なお、Ustreamで放送した感想はこちら。
http://www.ustream.tv/channel/onoyax#/recorded/32444661
(3分以降から感想が始まります)




9:33大垣駅
1.大垣 元気ハツラツ市

10時からアイドルのフットサル大会ということで、すでにアイドルたちのウォーミングアップが始まっていた。路上に緑のマットを敷いた小さなコートとゴール。まわりで見ているファンにも、たまにコロコロとボールが転がってくる。
10時から試合開始。3対3、キーパーなし。別に普段フットサルの練習をしているわけでもないアイドルたちが、ただボールを蹴り合っているという図。これが、割とみれちゃう。アイドルの肢体を、美脚を堪能、というのもあるけども、アイドルのダンスと同様、体の動きというのが、絵になる。
印象深い場面をひとつ。試合前に「Barbie Lips」のメンバーが、周りで見ていたフットサルチームのちびっこに「タッチしていい?内緒だよ!」と話しかけていた。そして試合中にちびっこにタッチして、ちびっこと一緒にフットサルを楽しむ。ちびっこがゴールを決めたらみんなで一緒に喜ぶ。メンバーはそれをおそらくその場の思いつきでやっている。なんとすばらしい。地元に密着するという意味での地方アイドルの存在意義がここに表れていた。

その後11時より場所を変えて、アイドルのステージ。ここでは「ちぇりーボンボン」というグループが元気があってよかった。陳腐な表現だが、元気というのは大きな価値である。思わずその後の物販でCDを買ってしまいました。力強く握手をしていただいた。


▲ちぇりーボンボン




大垣12:11〜12:43名古屋
名古屋12:46〜12:53新栄町
2.アイドル教室 通常公演(寿司処 五一)13時開演
大垣が楽しすぎて出発が遅れた。名古屋駅で3分乗り換えという結構な荒業を成し遂げて、新栄町からダッシュで900m離れた寿司屋に向かう。寿司処五一の4階にライブ会場があるという独特の環境が面白い。50席+スタンディングで客が15名ほどか。歌・踊り・衣装・メンバーのスキル、それなりに魅せる。ただ今回1回きりの参戦ではもったいないと思った。食事できるイベントなども含め、足しげく通うことで楽しいだろうと思う。イベント数も多いようなので、どっぷりはまると幸せになれそう。




タクシー 14:15〜14:30 名古屋城
3.名古屋おもてなし武将隊名古屋城)14:30
アイドル教室の握手会には参加せず、とは言えそれでもその時点で14:15。4.5km離れた名古屋城にタクシーで急ぐ。イベント会場に着いた時には14:35、ちょうど武将隊が悠然と歩いてくるところだった。
名古屋おもてなし武将隊、まず、GWで膨れ上がった観光客に対して、前の客には座るように、そして子供に前を譲るように武将らしく命令する。女性アイドルだと、なかなかイベントの環境に口出しをすることが難しい場合があるが、武将ならば堂々と命令ができるという面白さ。そしてMCのうまさで、会場にいる大きなおともだち(これはヲタじゃなくて当然一般の観光客)にも武将の名を叫ばせることに成功していた。演舞はさすがの迫力でした。



徳川家康


演舞の後、武将3人と2ショット撮影会ができるということで、それぞれ100人以上の列ができていた。確かに撮りたくもなる。おもてなし武将隊、お勧めです。



▲向こうの方に撮影待ちの列が見える




市役所 15:20〜15:30 金山
金山 15:39〜15:45 笠寺
4.Barbie Lips(湯〜とぴあ宝)16:00
銭湯でイベント。朝のイベントでも見たBarbie Lips、大広間で銭湯の客に向けて曲を披露。ヲタも10名ほど来ているが、かなりのアウェー空間。なかなか、客が乗ってこない。声を出してくれない。会場の空気が散漫であり、ステージに注意が向かない。
ここでまた、うまい。



メンバーが子供をステージ前に呼ぶのだ。子供を一緒に踊らせてしまう。たまたまノリノリの男の子が出てきてくれたおかげで、完全にお客さんの視線をステージに向けることに成功した。ほんとうにすばらしいパフォーマンス。いや、パフォーマンス以前の、会場の空気をつかむためのコミュニケーションスキル。思わず後の物販でCDを買ってしまいました。
ひとっ風呂浴びて、最後の現場へ向かう。




笠寺 17:28〜17:34金山
金山 17:40〜17:43日比野
5.超新星センチュリーホール
本当に99%女性だったかもしれない。Sexy Zoneのライブよりも女性客の割合が高かった。そこに一人で行くのは肩身が狭いというよりか、もう申し訳ないという他ない。現場の規範をどう考えるかは難しい問題だけれど、実感としては、この現場に男一人で行くのは、会場の秩序を乱す行為のように思われた。Ustreamでも言ったが、女装していく方が正しく思える。
さすがのパフォーマンスと、思ったより日本語もうまく、またMCが面白いので、飽きずに楽しむことができた。
「きみたちは!」「Milky Way!!」というメンバーとファン(Milky Way)の声の掛け合いは圧倒的。それは宗教的と言っていいものではある。しかし宗教的ということは盲目であることを必ずしも意味しない。
信仰が「キャー」という歓声を生むだけでなく、歓声をあげることが信仰を強めるということがある。また歓声はあるタイミングにおいて揃って起こる。それはメンバーが「サングラスを外す」とか「手を挙げる」とか「シャツを引きちぎる」という分かりやすいマーカーによって、儀礼的に起こるのだ。だから、アイドルとファンの関係は、あるルールのもとでのゲームとも言えるし、演劇(ごっこ遊び)とも言える。念のため言っておくが、こういう表現をしたからと言って、ファンの熱狂が嘘だなどと言いたいのではない。感情というのは、別にアイドル現場に限らず、演劇的な営みのもとで起こったりもするものなのではないのか。
その演劇的空間に、やはり男一人の観客はノイズであったのではないか、という申し訳なさを感じながら、電車の時間の都合でラスト一曲を残して去らなくてはいけない申し訳なさも加わって、「すいません!」と心で叫びながら会場を足早に去った。でも楽しかった。



日比野 20:44〜20:46金山
金山 20:53〜20:57名古屋
名古屋 21:03〜
名古屋駅で弁当を買って、ギリギリ新幹線に駆け込む。移動はほぼ全てダッシュで5現場をまわした、最高に楽しい休日でありました。それとともに、地方アイドル含め、アイドル論についてのいろいろな刺激もありました。地方アイドル論も更新していける予感がしました。


アイドル領域Vol.4

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