パフェとはなにか

4月6日、四谷三丁目のフクナガフルーツパーラーで、キウイパフェ(700円)を食べた。

イチゴにキウイ、適度な生クリームの下に、キウイシャーベット。これが種のつぶつぶした食感と酸味が美味。その下にバニラアイス。最下層に再度キウイシャーベット。
口内炎ができていたので、酸味がしみてしまった。こちらのコンディションも整えなければ、パフェ道を極めることはできない。




4月7日、新丸子の喫茶&レストランまりもにて、ピーチパフェ(600円)を食べた。

器の縁にそってピーチとみかんが三片ずつ。最上部は生クリームの上にさくらんぼ、そしてウエハース。生クリームにはカラースプレー。いかにも喫茶店のパフェといった感じ。
生クリームの下はバニラアイス。下にはみかんとメロンソーダシロップのようなもの。ピーチパフェと謳っているのだから、下層はピーチがほしかった。
桃を食べると、やわらかいとは何か、と考えてしまう。固体としてあるのに、その歯ごたえが相対的に小さいという感覚。もろさ、弱さ。果実のやわらかさは、アイドルのかわいさにも通じるものがあるのか。



基本的に、自分はまずいパフェに出会ったことがない。パフェがまずいということがあまり想像できない。それほど絶対の信頼を置いている。それは、ひとつにはパフェというもののゆるい条件であるところの、生クリームやバニラアイスへの信頼がある。もちろん生クリームやバニラアイスがなくてもパフェを名乗ることはできる。ただまずは、パフェが好きだと自分が思うときに、生クリームとバニラアイスというものへの信頼があることを、いま自覚している。そのポテンシャルへの信頼があるから、個々のパフェが様々形が違えど、信用してパフェを食べることができる。アイドルで言えば、メンバーへの信頼があるから、セットリストが変わっても大丈夫だと思える、ということか。
さて、あらためてパフェとは何か。パフェのイメージをまずは記してみよう。縦長の器に盛られ、生クリームの上にさくらんぼかイチゴが載っていて、他にもフルーツがたくさん入っていて、生クリームの下にはアイスがあって、細長い専用のスプーンで食べるデザート、それがパフェだ。しかし一方で、今言ったどの条件も絶対の条件ではない。横長の器でもいいし、生クリームがなくてもいい。フルーツが入ってなくてもいい。だからそれらパフェに対するイメージは、アイドルで言えば「アイドルってかわいいもの」というくらいのゆるい条件でしかない。いくつかの典型的な条件を満たしてさえいれば、あとは自由にパフェを名乗れる。これはいかにも「アイドル」と似ている。パフェの中にも餃子やカツを入れた企画物はあるが、これも際物アイドルとの類似を思わせる。(ひとつ違うのは、パフェは作り手が名づけるのであって、食べるもの(受け手)が勝手にある食べ物を「パフェ」と名づけることはない。アイドルは受け手が「アイドル」と見なすことでアイドル現象が成立しうる。)


でもやっぱりパフェは生クリームとアイスとフルーツだよなーと思う。アイドルちゃんはやっぱかわいくなきゃー。