Bunkamura ギャラリー「トレヴァー・ブラウン&山吉由利子展 ―アリスの時間―」

ザ・ミュージアム「レンピッカ展」のついでに行ったギャラリーの方が自分向きだった。
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/100331alice/index.html
トレヴァー・ブラウンの少女像がすばらしい。
少女・花・虫・キノコ・ドクロ・目・男性器・むくわれなさ。
カラフルな芋虫に全身の衣服をかじり取られる少女。巨大な男性器でできた柔毛の上を、バランスを取りながら歩いていく少女。
男性の欲望、あるいはとにかく少女を取り巻く様々な暴力のメタファーの中で、少女は無表情であったり、顔をゆがませながらも、孤高にたたずむ。困らせれば困らせるほど、彼女の孤高が際立つと言うか。それでいて、無責任なようだが、なぜか見る者は彼女に対して暴力を行使しているという罪悪感からも解放されているような。なぜかその少女にも十分な強さがある気がしている。
アイドルだなあ。
思わずポスターを1枚買ってしまいました。


トレヴァー・ブラウンのアリス―トレヴァー・ブラウン画集 (Panーexotica)

トレヴァー・ブラウンのアリス―トレヴァー・ブラウン画集 (Panーexotica)