こやまけんいち「棘の部屋のお姫様。」

アートコンプレックス・センターのこやまけんいちの個展に行く。
http://www.gallerycomplex.com/schedule/ACT103/koyama.html
立体作品にて、蝶の標本よろしく、ピンにはりつけにされる少女。
そしていつものモチーフである、はさみ、血。
以前書いたが(http://d.hatena.ne.jp/onoya/20081224/1230138191)、少女はその身体の内から血を流す。
それははさみによって血を流すのではなく、
むしろ流れたい血がはさみを呼び寄せてさえいるような、そんな内的な血があるような。
そんな圧倒的な哀しさと美しさの血が、少女を孤高にする。