手段と目的

http://d.hatena.ne.jp/onoya/20070405/1175800222 でも書いたが、
アイドルが手段なのか、目的なのかという問題。
多くの場合、それが手段であろうと思われる。そんなことくらい、みんな分かってたはずじゃないか。ASAYANの時に、みんな明確に認識していたはずじゃないか。ところがその後のあまりにも幸せな時代がそうしたことを忘れさせてしまった。
モーニング娘。モーニング娘。でいることを何よりも楽しんでいるように見えたし、Wはひたすらに奔放であった。彼女達は「アイドルという仕事」をしているのではなくて、確かに「そのままでアイドル」であるように見えた。そんな奇跡。
モーニング娘。から卒業することが「辞めさせられる」というヲタのネガティブな認識を呼んだ時代があった。それだけヲタも、「メンバーはモーニング娘。を辞めたがっていない」と確信していた(もしかしたら、メンバー自身にもそういう気持ちがあったかもしれないが、そこは分からない)。
今、間違いなく℃-uteは幸せな時代であるのだと思う。彼女達自身が℃-uteでいることを楽しんでくれている、と僕らが思える。
アイドルはグループの方がいい。仲間がいないと楽しくないし頑張れないから。なんて単純な事実。辻がひとりで1年も頑張ったことを僕はいまさら賞賛する。
アイドルよ、「アイドルを手段としてのみならず同時に目的として扱え」、なんて、僕は命令できません。できませんが、そうあってほしいと祈ります。僕も、「アイドルを手段としてのみならず同時に目的として扱う」ことを目指します。それが「アイドル」を愛する作法というものでしょう。