女が少ない。

今さらながら日曜のシークレットフェスタを振り返ってみる。


○微妙
イベントを企画する側としては、一般人にも、ヲタにも楽しめるイベントにする必要がある。一般的に、趣味嗜好の異なるさまざまな人を存分に楽しませるイベントなどというものはなく、幸せは最小公倍数まで約されてしまうものだ。ということで、微妙なイベントになるんだろう、というのは予想通り。メンバーの自己紹介で、「何期メンバーの…」って言うのを聞くと、ここがヲタの楽園ではないという違和感を感じる。セットリストにもそのへんの配慮があって、やはりラブマを持ってきた。


○珍妙
そんな中でも、美勇伝は「プリンプリンやっていかないと」いけないようだ。ほとんどいないとは思うが、昔の娘。しか知らない一般人からすれば珍妙なものを見せられた気分だろう。そうなるとヲタ側の僕は美勇伝を擁護すべく、手拍子をパンパンやかましく鳴らしてみるのである。もうしょうがない、しょうがないんだ。りかちゃんの笑顔は、観念させるには十分なのだ。


○至妙
それゆけゴロッキーズ古今東西ゲーム」というのが行われたのだけれども、のの様のすばらしさ。「愛しているもの」のお題に対して、「ホルモン」「トイレ」という答え。「トイレが一番落ち着く」。ここにおいても、辻が全く年をとっていないことが分かる。ぶりんこうんこの時代から、なにも変わっていやしないのだ。「トイレ命!」と言われて、僕は辻ヲタである自分が幸せだと思った。


○巧妙
「よく言われること」でのの様は困った挙げ句、「のの!」と答える。さすがである。ここでヲタのコールを煽るとは。思わず「ののー!」と叫ばざるをえない。ところで、シニアグラフィティで他のヲタの叫びを聞いてから、自分の中でも「のの」から「にょにょ」へと移行しつつあるこの頃。


○奇妙
たぶん、このイベントのための準備なんてそんなにできてない。特にゲームコーナーなんてどうにでもなるだろうから。それがゲーム内で奇妙な間を作り出していた。ゲームに参加した(たぶん)一般女性が絶妙な回答をした以外は、ぐだぐだな進行。ヲタにとっちゃそれで問題なし。


○軽妙
藤本が普段よりも口が悪かった。高橋が普段よりも訛を意図的に演出しているように見えた。道重がキャラを意識しているように見えた。デフォルメして、それぞれの役割を演じているように見えた。それが素なのか演出かはもはや問題ではない。面白かった。亀井の「豆電球が切れるんです、うちは、うちは!」に「知らねーよ」と言う美貴様がかっこよかった。高橋はほんとに「やよやよ」言うんだと思った。道重が出る杭をとことん打っていた。どうでもよさ、軽々しさ、そういうものに私はなりたい。


○霊妙
ところで、辻の衣装が去年の夏紺のだった。へそがちゃんと出ているやつ。それでこそです。辻のへそってのは第二の顔なんだから出さなきゃダメなのです。


○神妙
退場時に、JCBの人々が神妙な面持ちで頭を下げる。なんだったんだこれ。金を取ったイベントだったら、こうはならないだろうというぐだぐだなイベントだ。言い方を換えれば、普段は見ることのできない姿を見ることができた、というのもある。シークレットフェスタと銘打っておいて、実際はほとんど番組観覧に毛が生えた程度じゃないか。で、僕はしっかり満足している。なんだろうかこの違和感。いろんなところで歯車がかみ合っていない気がするんだが、そんなディスコミュニケーションをも愛でるということでいいのだろうか。