℃-uteメンバーの印象

ライブ衣装は、控えめで好印象。Berryz工房が過去、露出をしすぎた衣装で出たこともあったが、エロスは我々が発見するものであって、所与のものであってはならない。身も蓋もない言い方をすれば、ヲタには全裸の女性ではなくて、意図せざる表出にこそエロスを読み取っていく、「パンチラの美学」があるはずだ。
ライブが始まってみて、僕はまず矢島に目を奪われる。すらりと伸びた肢体が繰り出す躍動感溢れるダンス。℃-uteの中でひときわ目立った。一人だけ別カテゴリーにいた。つまり、「キュート」じゃなくて「セクシー」だったのだ。正直に言うなら、「身体的な成熟」という点でも目立った。僕は過去スポフェス1500メートル走で紺野に勝った矢島に関して、ベリヲタが「娘。<キッズ」みたいな都合のいい解釈を展開していたような雰囲気を感じて以来矢島に対して負のイメージを持っていたが、今日見たらすっかり大人びて美しくなってしまったことにとまどった。だけど、キッズを推す理由ってまさにこういう点にもあるんだろうなあ。小中学生という身体的にも技術的にも成長著しい彼女達を見ることは一種の育成ゲームだ。ナッキーもデビュー当時から身長がすごく伸びたことをMCで話していたよ。
そのナッキーだが。いやもうナッキーって言っちゃうのだが。H.P.オールスターズがうたばんに出た時の印象をそのままに、彼女はちゃんと「キュート」だった。ただしかし、なんだか彼女の顔には二面性があるような気がしてならない。ちゃんとかわいいのに(口を開けたらブースカってのも含めて)、なんか妙に老けた印象を一瞬感じさせることがあって、この顔のまま大人になりそうだなあっていう想像をさせる。たぶんそれは口を開けたときの頬のしわのせいだったりするんだろう。MCでもVTRでも全体を取り仕切る役回りなのもそのせいか。こういうことを書くと自縄自縛になるのを承知で、でも、やっぱり「心をわしづかみ」にされちゃった、ような。
そしてまいまい。最近まいまいを見るのはハロ紺だけだった。「どうもこうもないっすよ」しか印象にない彼女だったが、「キューティーガールズ ショートコント」での彼女の空気を読む能力は卓越していた。愛理や千聖の様子を横目でうかがう顔つきは狡猾だった、ちょうどそう、それはあいぼんだった。℃-uteの中で、どうしたって千聖とまいまいは辻加護みたいに映ってしまうが、年下のほうのまいまいがあいぼんだ。そのまいまいに、意図的にか「キス」だとか「くちづけ」みたいなパートがふられていた。まいまいがくちづけって…僕には「花のくちづけ」っていう飴くらいにしか思えません。せいぜい「ちゅう」くらいの表記がいいとこです。それでいいんです。いつまでも小学生でいてください。
目立ったのはこの三人。予想通り、愛理があまり好きになれない。なんだか機械だとおもってしまうのだなあ。気味の悪さがある。それがうまく反転すると萌えになるのは知っている。