℃-uteというグループ

昼公演、定刻開始。
僕が期待していたのは、2001年当初の娘。に対してと同じように、楽曲に対してであって、メンバーに対してではなかった。現場に行ってはまる、というのはよくある話だが、まあ、そういうことだ。
アルバム「キューティークイーン VOL.1」は名曲揃いで、雰囲気として昔の娘。を、ヲタ開始当初の娘。をなぜか思い出させるところがあって、『As ONE』『YES!しあわせ』なんか、ヲタ芸を必要としなかった「よき時代」に僕の意識を誘ってくれる(どの曲に似てるとかは全然思いつかないのだが)。思い返してみれば、どのユニット、個人にも、それなり旬だと思えた時期があって、じゃあそれを過ぎたら下り坂というわけでもなんでもないのだが、「このライブよかったよな」と思えるのって僕からするとそれぞれのファーストコンサートだったりする。で、それって結局ファーストアルバムが名作だっていうことともリンクしていて、松浦は「ファーストKISS」の収録曲をよく歌った2002年のライブが僕にとっては最高だった(特に秋紺)。後藤は「マッキングGOLD①」を出した2003春紺・秋紺がよかった。メロン記念日も「1st Anniversary」を出した2003年の初ライブがよかった(死んでもいいと思ったのを覚えている)。そして、℃-uteだ。
僕はどうしてもBerryz工房の曲が思わせる世界観(恋愛観)が好きにはなれなかったが、℃-uteはもう少し娘。寄りでとても心地よい。そういえば、Wikipediaによれば「彼女達の漲る情熱の体温を何となく表現したくて」℃-uteの「℃」は採用されたようだが、僕にしてみればこれは娘。の「。」である。こじつけるならば、「Berryz工房」は丸、まるみがないのだ。尖ってる。それが僕にとっては嫌だった。かつてのSPEEDを思わせる背伸びしちゃった恋愛観がどうにも腑に落ちなかったのだ。まあ℃-uteにも「即抱きしめて」みたいにやりすぎな感のある曲もあるんだけど。