アイドル(辻)≠人間

さかなくんが人間とは思えない存在だったので、ハロモニは面白かった。
いろいろ思い悩んだけれども、「辻は人間ではない」という日本語は正しそうだ。
キュリノノははじめ面白かったけれども、生身のゲストが出ると面白くないし、演技とかいって普通の人間の振りをされるのも面白くない。確かに見ててかわいいのは間違いないが、「辻性」じゃない。
ゴールデンのバラエティ番組に出るのもいいとは思えない。人間と共演するのはよくない。すごく違和感があるんだ。
違和感と言えば、のんの谷間である。これは一体どういうことなんだ、ということだが、しかしのんちゃんは神なのであるから、谷間を演出することぐらいわけない、と言ってもいい。ただ、前に友人と話をしていて、「辻はあいぼんのスタンドである。」(ジョジョ知らん人すまん)という説が出たことを思い出す。あいぼんは実在感のあるむちむちした身体。辻は実体としては存在しないが、現実に影響を与えられる存在。ところで、スタンドはスタンドの持ち主が死んでも怨念として残ることがある。あいぼんはいまんとこ仮死状態だから、スタンドの辻だけ残っているわけだ。じゃあ、その怨念がスタンドに影響を与えて、のんちゃんの胸が膨らんだっておかしくねえんじゃねえのんかい。
冗談はさておき、写真集のはじめのほう、谷間くっきりの辻は見ててもあまりときめくものではない。思わず「違うでしょ」とか言いたくなっちゃう。そのあと、リボンがいっぱいくっついたのんちゃんのところでは見事に谷間が目立たなくなっていて、これが辻だと思わせる。
やっぱり、「性性」から離れたところに「辻性」はあるんだろうと思わざるをえない。生身の人間じゃない、虚構の存在だよとはっきり明示してくれている写真に強く感銘を受ける。例えば「宙に浮く辻」。僕には、幽霊みたいに右のほうからすーっと飛んでくるのんちゃんが想像できてしまう。そう信じることが出来る。あるいは、「牛の上に立つつじ」「分裂する辻」とか。辻はいっぱいいてどこにでもいるんだが、唯一の存在でどこにもいない。
違和感を感じる写真も含むことによって、「辻らしさ」を再確認できる写真集です。