迷える子羊こっち恋

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昨日のクライマックスをリアルタイムで体験した。
結局そのスレを気にしてしまった時点で当事者感覚になるわけだな。
気持ちが伝わると、人は泣きそうになる。
僕はなんだかこういう奇跡を「タンポポ祭」みたいだ、と思ったのだ。
つまりある種の偶然性というか、みんなはじめは疑心暗鬼だったけれど、そんなやつらが心を一つにして応援していく、みたいな奇跡。そしてそれが見事に成功を収める、と。
言葉にしてしまえばそれだけのことだ、けれども、それに参加できた人間にとっての体験てのは、言葉を超えている。

最後までスレが荒れることはなく、子羊は去っていった。


子羊が書くれいなヲタの様子がいかにもヲタヲタしかったのは他人事ではないが、とてもほほえましく、そして告白を受けた後のれいなヲタの反応もやはりヲタヲタしかった。そのヲタヲタしさってのはいい意味で表れていた。自分を卑下するれいなヲタの様子に対して、狼の住人はいいやつだとほめたたえるが、子羊がスレを去る段になって狼の住人に御礼を言うと、やはり住人も自分達をひたすらに卑下していた。そういう意味で、みんなヲタなんだなと思った。
何もかもが疑わしい世界の中で、何もかもを疑ってかかりたくなる人間こそ、信じられ、すがれる物語を求めているんだろう。美しい物語だった。そういうものってのは、奇跡というからには一回性のもので、唯一のもので、反復不能なんだ。
複製するのは大いに結構だが、すればするほど色あせるのは道理。