吉澤先生

初めて聞いたときは、ほんとかいなと思ったけれども、ほんとに早稲田大学で吉澤が講義。さてどんなもんになってるかと思ったら、意外となんとかなってるじゃないですか。しゃべりはうまくはないけれど、呼んだ意味はあったなと思えるものでした。吉澤自身が「アウェイ」の雰囲気と言っていたように、声援や何かしらの反応が少ない講義という形式はなんともやりにくそうだ、という感じがよく伝わってきて面白い。
スポーツビジネスの講義らしいですが、どうなんだろう、吉澤はどういうきっかけでフットサルを始め、どんな思いで取り組んでいるかを話したくらいではなかったか。教授の発言や質疑応答でようやく大学の講義らしくもなり、またヲタっぽくもなった。モー研の目立ち方も許容範囲で、適度に盛り上がってよかったんじゃないのかなあ。
さて、スポーツと芸能界の違いということで興味深い論点がいくつかありました。まずは肖像権の問題と言うのか、ライブでは写真が撮れないが、スポーツでは撮れる、とか、ケガはつきもののスポーツを、容姿が命のアイドルがやることの問題など。
しかし一番興味深かったのは、スフィアリーグの問題、芸能活動を行っていると思えないフットサル上級者の参戦の是非の問題に関して、吉澤自身が語ったこと。野田社長恋サルで対談してもいるけれど、講義という場で吉澤が自分の言葉で語ったところは聞き応えがあった。スポーツは強いものが勝つ、っていう単純さがあっていい。けれども、女子芸能人フットサルの場合、芸能人であるっていう曖昧な縛りがある。芸能人フットサルってのはスポーツと芸能の境目であって、スポーツの魅力とタレントとしての魅力が両立してないといけない。だから、「いるだけで見る価値のある選手」がフットサルをしている、っていうことにならなきゃいけない。当たり前すぎることだが、芸能活動をほとんどやれてない無名選手が出ても何の意味もない。けれども、実際は勝負優先になって、線引きがどんどんゆるくなる、と。そんな、スポーツと芸能を混ぜて魅せていくことの困難を、この講義は改めて示してくれたとは思う。


さゆのラジオ、また聞きました。噛むごとにどーしよどーしよ言ってるさゆですが、僕は「あな真里」が始まった頃の矢口を思い出してちょっぴり切なくなる。