気になったセリフ

大臣「芝居こそ現実なのだ」
この舞台が「本格」であることによって、僕らはベタに、「Mystery of Life」について考えさせられる。そういうメタ的な機能も果たすセリフだった。

大臣の息子「そういう愛ってなんかこわい」
そういう愛――その人の幸せのためならなんでもする――っていうのが、人をだめにする。木村信司の言葉「(アイドルは)助けられてばかりいたら、いつかきっと腐ってしまいます」にも表れている思想だ。僕らも、ヲタの世界に安住しているだけでは、ダメになるんだろうなあ、とか、僕らがなんでもアリで許容していたら、アイドルもダメになっていくんだろうなあ、とか考えさせる、含蓄のある言葉である。

ナイロン「芯から腐ったりんごが、自分の重みで落ちてつぶれるだけだ。」(若干違うかも)
小川がこんな文学的なセリフをしゃべるのがおかしいような、でも凛々しい。格段にセリフの意味レベルが前までのミュージカルと比べて難しくなっているよなあ。