モー。10トークショー

サンシャインシティ文化会館 展示ホールD-3
開演11:00 出演:保田圭吉澤ひとみ
面白かった。正直、話がもつのかどうか心配だったけれども、終始笑いの絶えないトークショーになった。恋レボの歌詞が何度も変わったとか、裏話もいろいろあった。
客層がなんか変だった。おばさんも結構いた。なんだか知らないが、体験を共有したものたちの共同体がそこにあった。そのアットホーム感に少々戸惑った。
あと、よっすぃーがスレンダーだった。

モーニング娘。10年記念展

続いて、記念展に入る。別に何か見る価値のあるものがあるとは思わないのだが、こういう記念展ができるほどの歴史性に僕は感慨を覚える。人出は多かった。「行っとくか」って感じじゃないのかなあ。娘。紺大宮とか、今日誕生日でかつ卒業記念日でもあるごっちんのライブも横浜で行われるこの日に、池袋の地に足を運んだヲタの心中ってのは様々であっても、ハロヲタとしてのアイデンティティと言っていいような統一性もまたそこにはある、たぶん。
ところで、どうでもいいことだが、僕は手の大きさが男にしてはものすごく小さい。入ってすぐの手形コーナーで道重の手形に手を合わせたら、ほとんど大きさが変わらない、ことにショックを受けるどころか僕はどちらかと言うとうれしい。その事実が僕にもアイドルになれそうな気にさせるから、ってのはあまりにも愚かしいが、自分の中にそういう志向性があることも否めない。
辻の手形はゴツゴツしてる、やっぱり人間じゃないかもしれない。

きっかSHOW

記念の衣装やら年表やらを見ていたら、唐突にエッグのイベントがあるよという告知がされる。悲しいかな、小走りでステージに向かってしまう。出演は吉川友青木英里奈。進行役含め、たどたどしいイベント。条件に合うヲタが一緒に写真を撮れるといういかにもなイベント。吉川はエッグの中では注目しているんだけれど、「きっか」っていうニックネームがどうも気に食わない。萌えないでしょ、それじゃ。ナ行とかマ行とか入れろよ。「きっか」って言ったら、「菊花賞」しか思いつかないよ、競馬知らないけど。(でも確かに今日のは「きっかSHOW」ではある、これいつかイベント名で使えばいいのに。)
このエッグのイベントは、どうがんばって解釈しても、「モー。展」に関して何の関連性もない。とってつけたような印象。

娘。秋紺:ヲタの可視化

モーニング娘。コンサートツアー 2007 秋 〜 ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB 〜
「ぼんきゅっぼんきゅっぼん」に多様な解釈を与えていくこと。それはヲタの仕事であると思うが、娘。自身がMCの中でいくつかの解釈を提示してくれる。後は俺らで考えよー。ただ言えることは、こういう適切な擬態語って、本当に現場の現場性を表せるし、記号としてだけの言語じゃなくて、身体としての言語とも言える擬態語こそ、アイドルのツアータイトルにふさわしいよな、と思わせる。実際「ぼんきゅっ」とかいうバカバカしい響きに、僕は現場においては抗えなかったのだ。それはいいライブであったことの証だろう。
とは言え、感想としては、「SEXY BOY」「シャニムニ」で踊れればいいか、ってな感じ。新生モーニング娘。と言われても、レインボーピンク並みの衝撃がない限り、遠征はできないかな。セットリストも満足いくものではあるけれど、僕は新しさを感じはしなかった。
特に目新しいものではないが、気になった点は2つ。一つは、美勇伝紺ではおなじみの人形劇の中で、「高橋スマイル」が出た後の「萌え〜」というテロップ。もう一つは、「NATURE IS GOOD」の時の応援団みたいな振り付けが、ステージ上のビジョンに、ヲタの人影を模した形のアニメーションで表されたこと。これは春紺でもあったことで、それを僕は「ヲタ世界への理解」とか「歩み寄り」とか言ってきたのだが、「ヲタの可視化」と言ってもよい。ともかく、過去のハローにおいては、アイドル側は「ファン」は認めても「ヲタ」という存在は見ない振り、見えない振りをしてきたように思われる。それが最近、亀戸ガッタスイベでのヲタ芸の話でもそうだけれど、ヲタという存在をアイドル側が認め始めた。これはもちろん、社会的に「オタク」の認知度が高まったことが大きいが、ハローがまたマイナー化してきて、距離が縮まっていることにも関連するだろう。
この事態の是やら非やらというのは今は判断がつかない。現場でいればそれは心地よい気はする。しかしながら、℃-ute紺MCについて最近述べているように、ヲタの存在を可視化するMCというのは、逆に言えばヲタに対しての批判的側面も同時に持つのだ。