新刊『アイドル領域Vol.6』(特集:演じる)発売決定

アイドル批評誌『アイドル領域』編集の斧屋です。冬コミコミケ85)にて、新刊『アイドル領域Vol.6』を販売いたします。



コミックマーケット85
期日:12月31日(火)10〜16時
場所:東京ビッグサイト
ブース:西ほ−35b
サークル名:ムスメラウンジ
『アイドル領域Vol.6』(新刊)
(全108頁、価格:1000円)





「アイドル」という存在・現象に関してひろく語るための批評誌『アイドル領域』、今回は表紙も中身もいままでとは雰囲気を変え、装いも新たに、より多くの読者に最先端のアイドル論をお届けできればと考えています。
『アイドル領域Vol.6』の特集は「演じる」です。「アイドル」を、アイドルを演じる演者と、観客であるところのファンの相互作用により成立するものと捉え、そこにおいて何が起きているのかを探るのが本特集の狙いです。
アイドルの演技・歌・ダンスといったパフォーマンス一般における「演じる」という要素のみならず、メディア上で現れるあらゆるアイドルイメージを「演じる」という側面から考えていくことで、現代のアイドルをよりよく理解できるものと考えます。また、ファンがアイドルと共犯的に演劇的空間を作り上げる際、ファンがどうアイドルと共に演じるのかという側面にも注目していきます。欲張りなようですが、そこから現代の我々のコミュニケーションについても、何らかの示唆を受けられるのではないかと考えています。
扱うテーマは、演劇・テレビ・映画・ミュージックビデオ・ラジオ・アダルトビデオといったメディアで目にする「アイドル」、そしてアイドルファン文化です。「アイドル」の括りを広く捉えることで、バラエティに富んだ文章が並べられたのではないかと思います。
AKB48乃木坂46Berryz工房℃-ute中島健人Sexy Zone)、壇蜜東京パフォーマンスドール、ミュージカル「テニスの王子様」、プレゼント◆5、女優若尾文子バナナ学園純情乙女組芳賀ゆいといった様々なアイドル(的事象)を取り上げますが、読むにあたって予備知識は必要ありません。アイドルファンのみならず、現代の文化事象一般に興味のある方にお勧めの一冊です。



『アイドル領域Vol.6』目次
特集:演じる
総論:アイドルが/と演じるということ(斧屋)
アイドルと演劇の交錯するとき(香月孝史)
舞台発のアイドル『プレゼント◆5』(斧屋)
バナナ学園 〜演者と観客の融合と逆転〜(斧屋)
演じることとアイドルであること ―若尾文子から現代アイドルまで―(數藤友亮)
壇蜜(だんみつ)―『演技を見る=イデオロギー再認』から、『演技を読み再演する=無限の鏡』へ―(痰蜜)
中島健人は恋に落ちない(香月孝史)
アイドルとフラッシュ・モブの可能性(メイヤン)
快楽の演技、演技の快楽(鈴木涼美
ファン文化から考える、観客が演じるということ(斧屋)
芳賀ゆい』とは何だったのか(斧屋)