3/18 TSUTAYA O-EAST「OTODAMA×POP PARADE」

わーすたが見たくて行ってきました。
ほとんど情報を仕入れず、14組出ることも、長丁場のイベントであることも知らないまま。
オールスタンディングで6時間超えのイベントは見る方も大変で、途中離脱しつつ、わーすた終わりで抜けてきてしまいました。
ほとんどが初見のグループなので、予備知識ない状態で、思うところを。


まねきケチャ
闇属性の中川さんが、とても空虚な感じがしていい。意志なく機械仕掛けで動いているように見える。あるいは、日本人形の闇を感じたりもする。


Party Rockets GT
HIMEKAさんをほぼずっと見ていました。
前も書いたことですが、決まった振付をアイドルが踊る時、決まったものをなぞるという意味では不自由なはずなのですが、自らのうちにうまく消化して、主体的に、楽しそうに踊る時、とても自由なのですね。


LADYBABY
今調べていて、いまさら黒宮れいのユニットと知る。なんという情弱!
新曲は「Pelo」というらしいんですが、ペロって、あらためてエロい言葉ですね。


drop
表情もまた、振付のひとつと知る。
なるほど無表情から笑顔への転換とか、メリハリがつくととても面白い。


●つりビット
あれ、こんなに大人びた感じだったっけ、と。
「釣りたい魚」と「蹴りたい背中」って似てるな。どうでもいい。


●大阪☆春夏秋冬
圧倒的に強く、支配力があるグループで、トップダウン型、と言いたくなる。
公式にも一応アイドルとされているようだが、その音楽、そしてそれに呼応するファンの応援方法はアイドルファン文化とは異なる。手の上げ方ひとつとっても違う。
面白いもので、ステージのパフォーマンスによって、ファンの振る舞いも全く変わってくる。そういう流動性みたいなものに、自分は興味がある。


PassCode
これまた全く異なる応援を呼び込むグループ。
リフト、モッシュクラウドサーフ、と言うんでしょうか、会場後方から見ると、泥の海からゾンビが現れては消えるといった感じで、激しい音楽に合わせてドロドロしたものがぼこぼこ湧き出していました。そしてサイリウムやら水やら靴やらが空を舞っていました。
これ、止めないんだ、と思いながら見てました。この前のどれかのグループの時にリフトを係員が制する光景があったのですが、このグループの場合はOKなのか?グループによってルールを変えて運営をしているイベントなのか?謎です。いや別に、これはこれで同意のもとなら、いいんでしょう。


神宿
PassCodeの後で、どうなるかと思ったら、ちゃんと「神宿の応援」になるんですね。本当に面白い。ちゃんと演者に対応するふさわしい応援になるわけです。


●わーすた
わーすたは、曲が、特に歌詞が好きなのです。
みんなで倒すのが、トリケラトップスでよかった。
みんなで何かを倒す、その相手が、ほとんど意味をなさないトリケラトップスでよかった。ファンもわーすたメンバーもみんなが団結して倒す、その団結だけがほしい。正直、倒す敵はどうでもいいから、一体感だけがほしい。だから、トリケラトップスを倒すのが、ちょうどいい。
「犬派ですか?猫派ですか?」、「アイスクリーム それかシュークリーム?」、…どうでもいい。どうでもいいことを歌ってくれて、救われる。そういうことがある。
うるとら みらくるくる ふぁいなる アルティメット サンダー すぺしゃる すーぱー…あれ、なんだっけ。
小学生の時に考えた必殺技、どうでもいい大げさな名前をつけて、よくわからない敵を倒したよ。それが、楽しかった。



あらためて、ダンスする、踊る、体を動かすという意味を考える。アイドルイベントはふつう生演奏をしない。その代わり、演者が踊る。最近は、歌を歌うことよりも、ダンスをすることの方がアイドルにとって重要ではないかと思っている。なぜなら、ファンが呼応しやすいのは、歌よりもダンスの方だからだ。「恋ダンス」でも「PPAP」でも、「反復しやすいパターン」が重要である。それは歌詞でもいいが、体の動きの方が、より重要であるという気がしている(根拠はない印象論である)。
振りマネをする、つまりアイドルの動きと同じ動きをする、ということもあるし、ある一定のリズムに対して独自の応援文化が起こることもある。そういう対応関係を見るのが、面白いのである。