2009 ハロー!プロジェクト新人公演 9月 〜横浜JUMP!〜

夜公演。会場に着いた頃には、スタンディングの整理番号がほぼ呼ばれきっていた。右端、密度の低いエリアでまったり見る。以下、印象に残ったメンバーについて。
能登有沙。一応卒紺ということで、サイリウム企画が行われた。紫色のサイリウムに統一された客席に、思わず涙を浮かべるのっち。それにしても、サイリウム企画を行う際の、企画者集団の倫理性みたいなものって感心する。
西念未彩。パンフレットに載っている写真が西念らしくない。それでも、描いてあるイラストが保田っぽいところで正体がばれる。
和田彩花。まことの話を聞いてない。天然ボケって使い勝手はよいのだろうけど、アイドルとして総合的に見たときにどうなんだろうと思うところもある。ただ、DAWAのクイズのコーナーの面白さは半端なかった。
前田憂佳。宿命的にアイドル、という感じがする。本人がコントロールし得ないところで、大きなうねりに巻き込まれていきそうな怖さがある。可憐なところが魅力ではあるけれど、一方でこれからどのくらい強くなっていくのだろう。
福田花音。プロ意識がはしばしに見える。ぼくは好きになれないのだけれど、頑張っているなあと思う。でも中心になれない。そういうところで、物語的にゆうかりんと対比されるのはとても分かりやすい。
前田彩里。背が伸びたなあと思った。ますます危うい香りがする。東南アジアの少女の危ないDVD、みたいな印象を持ってしまった。ごめんなさい。
竹内朱莉。口が半開きになっているのがなんかいい雰囲気を出している。ぼくは口が閉じないアイドルが好きなのだろうか。実は自分も鼻が弱いから、口が開きやすいのだが。そうやって、自己愛の投影だろという結論になるのはいやだ。
宮本佳林。かにょんをさらに過剰にしたようなガツガツ度がすごい。もう少し年長だったら確実にむかつきそうなんだけど、10歳がやると、なんかすごい。「愛してる愛してる」の台詞部分をすでに自分のものにするだけの表現力、それからトーク力も(少なくとも高橋愛よりも)持ち合わせていて、常にどうアピールするか考えて行動しているのがありありと伝わってくる。すごいやる気。
平野智美。とりあえず、なんで大学院生がこんな場違いなところに来てしまったのか早々にインタビューをしてほしい。今日は相当に緊張していて、まばたきが多く、しゃべりも堅かったけれど、「なんで?」って存在はハローにはつきもので、そして必要なのだ。


新人公演はいろんな意味で無秩序なのが魅力だと思う。歌もダンスもトークもまことのMCも洗練されていないが、見る側がそうしたものも含めて楽しむ見方を獲得できていれば、アイドルの現場として行って損はないなあと思った。