ヤンヤン第7号

買ってきた。真野恵里菜特集。
どうもぼくはまのえりに関しては完全に出遅れているのだけれど、まのえりは面白いのだと思う。

バックダンサーの滑稽さとか、歌い出しに一回転するところとか、歌詞が壮大な妄想なので実際には大した意味内容を持っていないところとか。
アイドルは自己言及性の強いメディア現象なので、それが何かのパロディであるかが意識されながら、理想としての「アイドル概念」とつかずはなれずの距離をとることで辛うじて成立するようなもの。多くのアイドルがアイドル概念という恒星の近くでは燃え尽きてしまったはずなのに、まのえりは、なんだかずいぶん近くにいるという印象だ。
世界はサマー・パーティ。
世界を主語にする意味がわからないのだけれども、このわからなさはアイドル概念の不可能性と対応している、多分。言葉の意味がわからなくても、実際に見て、聞けば、なんかわかるんじゃないのか。つまりまあアイドルってのは、客観的に見てどうなるものでもないのだ。