愛の種類

自分が執着する対象の属性が女の子だった場合、ついついそれが全て異性愛だ、性欲だという風に一つの型に回収されていってしまうのはどうも単純すぎる。
友愛だったり、家族愛だったり、それ以外の何かだったりするんだろう。
…ヲタ活動と恋愛って両立できるんじゃないかと思う今日この頃。


アイドルへの思いを擬似恋愛とよく言うが。
僕個人の感覚で言うならば、アイドルへの愛と、恋愛の大きな違いは、他者からのレスポンスへの期待度の差である。もちろんアイドルからレスをもらおうだとか、握手で何か言ってもらおうだとかいう希望は僕にも非常に強いのだが、結局のところ、アイドルへの愛は、こちらからあちらへの一方向性に偏る。それはいい意味で言えば博愛だし、悪い意味で言えば自分勝手で済むということだ。逆に言えば、アイドルへの愛は、我々がヲタで対象がアイドルである限り、無条件に肯定される愛である。アイドルはファンを愛するものと決まっているという安心感がある。
一方、恋愛の場合、相手が自分をどう考えるだろうという不安要素が存在する。自分は無条件には肯定されない。どうやったら愛されるだろうという際限の無い問いにさいなまれる。
アイドルの世界では、存在が絶対肯定される、恋愛の世界では、行為によって判断される、みたいな区別かなあ。(でもその区別は自明でない。)
暫定的にこの二項対立を採用するなら、ヲタは自閉的に自分を絶対肯定される世界に安住しているのに対し、恋愛は他者との出会いによって成長していくみたいなイメージになる、が。
アイドルにおいても他者性が現れるということは今まで書いてきたし、恋愛においてもぐだぐだな依存関係になるということはままあるのだろう。