ヲタの我々

僕はとりあえずびびった。一般人がいっぱい。
17時になっても、さっぱり入場列が進まない。
ヲタバレしてない知人に会うんじゃないかという恐怖。
いやー、やばい。何人来るんだこれ。そんな中でベリキューって、大丈夫なんだろうか。


17:30からよくわからんパフォーマーの登場。そして、そのあとに前田有紀登場。
ヲタのことを考えるなら、ここは「東京きりぎりす」しかないだろ、と思っていたら、ほんとに来た。ほんとに「東京きりぎりす」きた。おい、5年前の曲じゃないか、完全にヲタを喜ばそうという選曲、素晴らしすぎる。そして、ヲタの出席確認が始まる。どこからゆきどんコールが聞こえるか。いや、けっこういる。ステージ前の指定席のほうでは、きりぎりす特有のヲタ芸をひさびさ見ることができた。
続いて、「相愛太鼓」。さあ「どんどこどんどん」のところですよ。
前田「どんどこどんどん♪」ヲタ「ゆきどん!!!」
一体感。なんだこの一体感。
これが「POP JAM状態」だ。一般人の前で、ヲタが散在する中、むしろ普段よりも気合入れちゃって自己顕示してしまう、「我々」を形成しようとするエネルギー。昔NHKホールの「POP JAM」で感じた懐かしい感覚だ。一般人を引かせろ、笑わせろ、というヲタ芸華やかなりし頃の空気感。
続くチベット出身シンガーでもノリノリのヲタは、爆レスをもらって大喜び。
その後なぜか吉田秀彦が登場し、なんということもないおしゃべりをして退場する。


さて、ベリキューです。もう少し暗くなれ、とずっと思ってた。あんまり顔見られたくないんよ。知り合いいるな、いるな、と念ずる。このまま始まったら、思い切ってはじけられるんだろうか俺。そして周りのみんなはヲタだろうか、それとも完全アウェーの戦いだろうか。そんなドキドキの中、Buono!登場。
…今立った人、ヲタね。
厳然と、厳然と、ヲタと一般人の峻別。裸になれば男か女か分かる、くらい明確に、ヲタと一般人が峻別される瞬間。ああ、すげーいる。こんなにヲタかい。…僕はもちろん立ってましたが。
「オイ!オイ!」…うるせー。もういくしかない。周りにカップルがたくさんいても、戦うしかない。気持ちとしては、2003年慶応義塾大学での松浦紺に近い。アウェーでも踊れますか、という試練。それでもPPPHの段になって、だいぶ同志がいるじゃないか、と気づく。
℃-ute登場の時には、もう開き直りきっていた。ついついやっぱり「なっきぃ!」と叫んでいたらしい(隣人は語る)。だってもういくしかないじゃんか。℃-uteが好きなんだからいくしかないじゃねーか。予想通り大爆発の選曲で、やっぱり「まっさら」はすごい。おそろしい。
Berryz工房も、絶対歌うであろうと予想した「スペジェネ」を最後に持ってくるとは。セットリストに関しては、完全にヲタ想い。まあ一般に合わせようとしても、知っている曲がないだろうからどうにもならないしな。娘。なら「ラブマ」と「ピース」いれときゃいいだろ、みたいな妥協案があるけど、ベリキューだからな。「スペジェネ」のヲタの轟きは、ヲタの存在証明。これを悪とは言うまい。
とりあえず、最高だ。℃-uteBerryz工房もBuono!も、「我々」も最高だ。
℃-uteありがとう。なっきぃありがとう。