楽しむということ

発売前から賛否両論を巻き起こしていたBerryz工房行け 行け モンキーダンス」はその時点で成功を約束されていた気がするが、ドアップでのふざけた動画やら、渋谷駅等での広告やらといったメディア展開そのものがこの楽曲が目指す方向性に寄り添っているようで、Berryz工房というアイドル現象を総体として捉えたときに、とってもいい現れ方をしたんではないかと思う。
Berryz工房のメンバーが楽しみ、Berryz工房というアイドル現象を担う様々なスタッフが楽しみ、そしてヲタが楽しみ、というお祭状態。これこそがアイドル歌手のあるべき姿かなあ。
もし、サルの着ぐるみに痛々しさを思わせるそぶりがかけらでもあったとしたなら、ヲタは悲壮感とともにそれに添い遂げなければならなくなる。「ねばならない」なんていう要請とともになされるアイドルへのコミットは悲しい。そうではなくて、みこしがわっしょいとやってきて、楽しそうだからついてっちゃう感じ。それをBerryz工房のPVは醸してくれているのではないか。しっかりやりきるということ。ドアップ動画もそうしたお祭をあおる。お前ら渋谷駅にでも広告を見に来いと。
「ラブマ」や「恋ダン」が目指した、みんなでわっしょい的イケイケ楽曲。送り手も受け手もとにかく楽しもうという精神で踊れ、ということ。単純だけど、すごく大事なメッセージだ。