きっと長い手紙

矢口主演の舞台を観に行く。二年ぶりの本多劇場
…矢口の声が好きだ。矢口のちんまりした感じが好きだ。
笑いあり、涙あり。
僕は安心して舞台を楽しんだ。
僕は安心して矢口をずっと見ていたということだ。いや違うな、矢口の出ている芝居を見ていたのだ。
安心して見ていられた矢口は、もうアイドルじゃない。他の日も、そつなくしっかりやり切るだろう。
アイドルはプロレスに似ている。観客、観察者がいないと成立しないという点で似ている。
矢口はプロの格闘家になった。もう安心だ。
矢口の声は美しい。
矢口はもう、かわいくない、かなあ?
これでいいんだろうと思う、淋しいけど。