ロビー&ケロビー

女神アテナは、はてなによれば「男にとって理想の(完全に都合のいい)女性の暗喩と考えられている」そうですが。それはさておき。
辻の声でありながら、辻でなくてアニメのキャラクターのアテナだった。なんだこの感覚。
アイドルがキャラクター化する。
あるいは逆に、声優がアイドル化するということでもいいのだが、想像の領域で「自分」なるものが分裂しているということ。アイドルであれば、そもそもメディアに画像やら映像やらがあふれる時点で自分が拡散している感覚を持つであろうその上に、さらにメタ的にアニメキャラクター化という現象がある。なんて不安定な「自分」。
そしてアバターを持った現代人はこれと大差ないということ。「現実」「虚構」概念の揺らぎというのは、つまるところ「自分」概念の揺らぎであると。