ひとつになる

ライブ中に、「つまらない」と思うことがある。今日のライブは総じて悪いものではなかった、けれどもそういう瞬間はあった。それでいて、最後はミラコーミラコー言って、会場が一つになって万事OKなんだから、一体なんなんだとも思う。そんな風にヲタ船に揺られ揺られて今年も人波の中で陶酔していくのか。
昼公演後に寄った中野ブロードウェイ、3階のグッズ屋からの帰り、ふと上のフロアを見上げたら、必死にヨーヨーに興じている大人がいた。ハロヲタと違う世界を僕はよく知らない。何が好きでコミュニティを形成していても、ほとんど大差ない世界がそこにある、のだとしたら、結局みんな一緒なんだ、っていう倫理のもってきかたはあるんだろうけど、そんなんでほんとにいいのかな。大晦日に「全てはひとつです」って言って引退した須藤元気に少なからぬうさん臭さを感じた僕なのだ。