寄せて上げてが必死やな。

映画『ご近所探偵 TOMOE』(2003)を見る。
堤監督がいい味に仕上げていると思います。
やはりTRICKと同じような味わいがあっていい。
要は、背景がうるさい。どうでもいいところに力が入っている、ということである。これって、オタク的って言ってもいいんだろう。

ところで、IZAMのセリフに、
「桃色ちゅうたら片想いの色じゃこらぁっ!」というのがある。
実はこれ以外でも再三「あやや」の語は出てくる。
http://d.hatena.ne.jp/onoya/20060513 でも書いたけれども、
映画の背景には時代が表れる。
2003年はあややの時代だったなあ、アイドルとしてのあややだ。


安倍が『e´cru(エクリュ)』とかって写真集を出したようですが。
「ビキニ姿を大胆に披露」「大人の色気を醸し出した“なっち”満載だ」って、もう聞きたくないです。後藤も同様。
寄せた胸見せんのは誰だってできんだよ、と言いたい。
ハローがセクシー路線とか、2003年あたりから自滅の道をたどり始めている気がずっとしていた。つまりはより直接的に欲望されるようになって、誰でもいい女性の肉体として現れ始めた。いやもちろん、ヲタはどのような写真集にせよおおむね買うわけなんだが、ただアイドルの唯一性だとか代替不可能性は明らかに失われていく。
そんなハローの中で唯一許されるセクシーというのは、岡パイしかない、と去年論じた。
http://d.hatena.ne.jp/onoya/20050529 ちょうど1年前くらいだ。
そういう風にしようよ。どんどん露出が進んだら、行き着くとこまで行って終了、ですよ。セクシーの度合を露出という「量」ではかってはいけない。質で勝負しろよ。そういう存在として、今時東ぁみみたいのが出てきているんだし。

そういえばおととい、なぜか知らんが小倉優子が夢に出てきた。
完全に虚構的な形で出てきました。
実在感のない、つるつるなアイドルです。