山口〜福岡〜六本木 地方アイドル巡礼記(山口編)

3月10日〜11日にかけて、無理やり地方アイドルを見てきた。
まずは山口県下松市で行われた、「ご当地アイドル競演!アイドル女子会 in ザ・モール周南」。
交通経路を調べる時に、「下松」の読み方が分からなくて困った。前日まで「しもまつ」だと思ってたら「くだまつ」だった。危うく大阪の下松駅までのきっぷを買いそうになった。さて、朝関東を出て11時20分に下松駅着、徒歩でザ・モール周南に向かう。


▲ザ・モール周南


ザ・モール周南の1階、駐車場に面した小さなステージで、山口活性学園と青春女子学園が30分ずつの出演のはずだった。以下でこの公演のチラシを閲覧できる。
http://ameblo.jp/ccmail/image-11184980332-11836126180.html


非常にがっかりしたのだが、12時からの第一部では、山口活性学園アイドル部の出演はなかった。チラシを見ても、事前にHPを見ても、それらしきことは確認できなかった。ご当地アイドル競演を謳っておきながら、12時からの回では山口活性学園アーティスト部と、ダンサーの出演しかなかった。最近地方アイドルのネット上での情報を見ていて感じるが、ネット上での告知が曖昧なところが多くて困る。もしかしたら、常連のファンの内で情報がまわっていればよいのかもしれない。


▲ステージ


ステージ前の客席は40くらい、そこには通りすがりの買い物客が座っているようで、席の後ろの方に青春女子学園のファンが集っていた。最終的には20名くらいのファンがいたのかもしれない。山口活性学園アイドル部のファンが来ていたかどうかは不明。ステージまわりには計100人ほどの観覧客。
12時30分から福岡のアイドル青春女子学園の出演。青春女子学園はノーメイクというプロダクションに所属する小2から高3の女性(?)で構成されるロック系アイドルユニットである。50名ほど在籍している中、この公演には20名ほどが出演。ステージに20名は狭そうだ。印象だが、人気メンは前列に配置されているのか。小さい子からすね毛の濃いメンバーまで、パフォーマンスもまちまちだ。だが、「青春女子学園」「ハイ★テン☆ション」「サンバケーション」「青春、逢いたくて」など、のりやすい曲で初見だが聞いていて楽しい。また少数ながらファンのコールも統一感があってよい雰囲気。「せーいしゅーんじょしがくえん!」と、青春でも女子でもないようなおっさんが叫ぶ姿はすがすがしい。


▲左後方の御二方はどうもすね毛が濃い


ライブ後、30分の物販。また震災の募金も同時に受け付けていた。とりあえず青女の物販に並ぶ。メンバーが横並びになって客の対応をしている。たまたま目の前にいたメンバー桜衣かれんさんにCDのサインをお願いする。青女では彼女を推します。自分で選んだメンバーを推すより、偶然性に委ねた方が楽しいですな(目の前のメンバーが好みじゃなかったら偶然性に委ねませんが)。青春女子学園公式サイト上でひときわ美しかった伊達さんとも握手して、お話を聞く(公式サイト参照http://nomake.jp/special/seishunjoshigakuen/)。普段は別名で活動しているようだが、伊達さんはライブ中も少女たちの中でなんの照れもなくすばらしいパフォーマンスで感心した。


▲青女一の美人、伊達アキ子さん(画像サイズは控えめに)


山口活性学園アイドル部は物販の時には会場にいて、募金やグッズの販売をしていた。まだCDは出ていない模様。


山口活性学園のメンバー


ステージそばのケンタッキーで昼食を食べていたら、青女のメンバーが入ってきて、持ち帰りで注文をして、その後近くの自動販売機で飲み物を買ってどこかへ去っていった。それを見た青女のファンも「お疲れ様―」って感じで声をかける。
地方のショッピングモールでのイベントの場合、そんなことが割に起こるんだと思う。昨年北海道のちとせモールに行ったときも、Jewel Kissのメンバーがモールの中を走り回って遊んでいたっけ。メジャーなアイドルの場合、ステージを降りた姿は基本的に隠されるけれども、地方ならば(あるいは地下アイドルならば)そのままステージを降りて行動を晒してしまう。だから、ファンとしてはステージの上と下(というかオンとオフ)を区別して接する態度が求められる。…という風に思ったけれど、友達感覚でアイドルを捉えるファンも多いのではと考え直した。地元で、友達の友達くらいたどればアイドルがいたりするような関係性であれば、軽いノリでアイドルを応援することもできよう。会場には卒業式帰りの中学生がいたけれども、もしかしたら山口活性学園のメンバーの知り合いだったのかもしれない。
そういえば、山口活性学園の持ち時間で出演していたダンサーの子供たちの家族も周囲からステージを眺めていて、その意味で内輪感も充満していた気がする。家族が見守る習い事の発表会と、アイドルのステージ。これら2つの境界が、特にファンの少ない地方アイドルについては曖昧になっているのかもしれない。


下松駅に戻り、徳山から博多方面へ向かう。