岡山〜四国 地方アイドル巡礼記 (高知観光編)

今回、全くアイドルネタなしです。


8月4日、7時半起床。松山駅近くのビジネスホテルを出て、松山駅8:08発高知駅行きの高速バスに乗る。
バス最前列の席だったが、隣に小さい子が座っている。独り言を言いながら、ポーチの中からなにやらカードを取り出して整理をしたり、いかにも退屈な感じである。「仕事ですか?」と聞かれたので、「いや、遊び」と答える。その後も、暇そうにしているので、こちらから話しかけてカードゲームをすることにする。こちらも退屈ではあったのだ。彼は高知の親戚に会いに行く一人旅だそうだ。


↑四国の車窓から



小3の男の子が持っていたのはバトルスピリッツというカードゲームのカードだった。(参照→http://www.battlespirits.com/)ルールを見てもらえば分かるが、かなり複雑である。これを小3で理解してゲームに興じられるということに驚く。携帯サイトでルールをひたすら読みまくるも、理解しきれない。実際にバスの座席に並べて(男の子は座席から体を下に降ろした。バスの運転手にばれたら怒られただろう)、ゲームをやってみる。必要なアイテムが不足していたので、仮のゲームとしてやってみるが、やはりルールがいまひとつ飲み込めない。
その後、こちらの携帯(アンドロイド)を見せてゲームやマップのアプリで遊ぶ。驚いたことに、携帯の画面に触れて操作をすることに慣れていて、今から行く場所をマップ機能で自分で調べるなど、器用に使いこなしていた。スマホを持っている友達がいるらしい。そして彼も小3にして携帯を持っている(彼のクラスでは彼一人しか持っていないらしいが)。ということで、デジタルネイティブおそるべし、であった。
11時頃、高知駅でバスを降りる。高知駅から東へ、電車で安芸方面へ向かう。1時間ほどして、伊尾木駅に到着。


↑伊尾木駅



伊尾木に来た目的は、伊尾木洞という洞窟を見てみたかったからだ。(参考:日本珍スポット100景 http://b-spot.seesaa.net/article/133908506.html)次の予定の都合上、本来ここでは45分ほどしか滞在できないはずだった。しかし伊尾木洞の場所が特定できず、電車の時間が迫ったため、仕方なく電車を一本遅らせることにした。一時間に一本しか電車がないため、予定が1時間狂う。迷ったあげく、ようやく伊尾木洞入り口に着く。


伊尾木洞入り口



実際に入り口を前にすると、暗い洞窟に少し怖気づく。しかし気を取り直して中に入っていく。川が流れているが、石づたいに歩いていく。洞窟内は上から水が滴り落ちてくる。洞窟の向こうから反響した音が聞こえてくる。人の声のようにも聞こえ、洞窟の向こうでは複数の人がいるのではないかと予感させた。


↑洞窟入り口付近


↑洞窟内部、暗くて怖い(ピント合ってなくてすみませぬ)


↑洞窟を抜けた



洞窟を抜けて、シダの群落を目にする。反響音はなんだったのか、誰もいない。そしてこのあと40分に渡って、結局誰もここには来なかった。この幻想的な空間を独り占めできるのはとても嬉しい反面、足場の悪いこの場所でケガをしたらどうなってしまうのだろうという不安も。


↑上を見上げると陽の光が差し込む



一応観光地ということだが、シダ群落を説明する表示板にも木の枝がしなだれかかり、よく見えない。また道のようなものはなく、木が折れて目の前をふさいでいたり、クモの巣が行く手をさえぎったりと、とても人が頻繁に足を踏み入れている様子はない。バッグを持って移動するのが困難なので、バッグを置いて歩くことにする。
ところどころに彫刻像が置かれているのだが、美しいというよりも、なんだか取り残されてあるようで、さびしげだ。



↑彫刻像たち



途中、蛇に遭遇。川の中を悠々と泳いでいた。岩をよじ登ったり、川を恐々渡って200メートルくらいは進んだか、倒木がさえぎってどうにも進めない地点まで来てしまい、引き返すことに。



↑もう先に行けそうにない



観光地として整えられていない雑さが、かえって心地よかった。足場も不安定で道なき道を行く冒険気分が味わえ、楽しい経験であった。
さあ、はやく高知駅へ戻らなければ、はちきんガールズのステージが終わってしまう。次回いよいよ最終回、はちきんガールズとAKBチームK公演のレポをして終わります。