2010秋季エッグ研修発表会〜女優宣言〜

時事通信ホール。銀座の街は自分のヲタとしての身体感覚となんだか合わない。
さて、15時30分の回は仙石・譜久村・前田・竹内・宮本・平野という、自分からしたらかなり黄金メンバー。あとはくどぅーがいればというところ。
女優宣言の舞台は、ひらっち(平野)が意外にも大量のセリフをこなし、実質一番よい役を演じていた。ぎこちないながら大きな身振りやセリフで舞台を盛り上げた。あとは全員が早口言葉を言うくだりは面白かった。が、なんというか、中盤以降はだいぶだれてしまった。まあ、エッグが好きでないと見られないイベントかな。
で、握手です。予定では仙石さんには困った顔を、カリン様(宮本)には「豚野郎」と言ってもらい、ひらっちには迷った挙句今日の演技を素直にほめようとしたのだが。
本番。かなり高速の上、メンバー間の間隔もせまい。仙石さんには予定通り困った顔をしてもらう。直後のカリン様。
「豚野郎って言ってください。」かなりはっきりとお願いした。
するとカリン様はくりっとした目で不思議そうに、「ぶたやろ?」と返す。あああ、もうそれ以上何も言えず流される。
その後頭真っ白。アルカイックスマイルのひらっちとは束の間見つめあったまま何もしゃべらず流される体たらく。完全に撃沈。
終わってみて気づいたのだが、ぼくはなぜか、カリン様が「豚野郎」という言葉を知っているだろうという無意識の想定をしてしまっていたようだ。あとはどんな語気で「豚野郎」と言ってくれるかに期待をしていたのだった。それが「ぶたやろ?」と意味がわからないという反応をされてしまったものだから、ぼくの頭は完全にパニックに陥ってしまった。
勘繰るなら、カリン様は「豚野郎」という言葉を知っていた上で、その場でここは知らない振りをすべきと判断して、瞬時に純粋無垢な不思議顔を見せたのかもしれない。そういえば、「ぶたやろ?」と首をかしげたその角度は完璧だった気がする。そしてパニックに陥ったぼく含め、全てのヲタの握手を済ました後で、心の中で「豚野郎」とつぶやきほくそ笑んでいるのかもしれない。
というわけでカリン様に完全に掌の上で転がされてしまいました。ついでに言えば、そのおかげでひらっちともまともに会話できなかったために、ひらっちの神聖性は保たれた。握手はしたが、相変わらず、ひらっちが生きているやら、存在しているやらは定かではない。もしかしたら舞台上のひらっちと、握手をしたひらっちは別物だったのかもしれない。
「ぶたやろ…はぁ…」と心の中でぶつぶつ言いながら銀座駅までふらふらと歩いていく自分は明らかににやついていたのでした。