℃-uteコンサートツアー2010春ショッキングLIVE

3月13日(土)のツアー初日の件。火曜になっていまさら感想を書く。
正直「SHOCK!」と「ショッキング5」をひっさげたツアーとやらに行くかどうか迷うくらいだったのだが(というか懺悔をするとどちらも買っていないわけで)、ツアー初日ということと、アルバム収録「君の戦法」に期待をして行くことに。
松戸森のホールは関東のくせに遠い。会場まで行く途中の花屋がいつものように℃-uteヲタに向けたいい仕事をしている。会場近辺でライブを意識した販促ができる店というのは仕事上手だと思う。会場近くのコンビニがBGMをうまく選曲するのも手だし、新横浜駅文教堂書店もそうだ。
さて、会場について、すぐに入場。ロビーでスマイレージのキャンペーンの写真撮影をやっていたが、スルー。


1階21列左サイド。一応なっきぃの青いヲタT着用。
ライブは、アルバムをひっさげて、という割りに、アルバムの印象があまり残らないセットリスト。アルバム曲をバラバラに少しずつまぶしたなという印象。それから、やはり耳だけで聴くアルバムと、現場の臨場感と踊りを含めたアイドルの身体の躍動を目の当たりにするライブは全く異なるということも感じる。衣装も何回も変わった。へそ出しもも出しというのは、必要だなあと思う。それはエロスではなくて、アイドルという存在を表現するのに必要なことなのだ。ところで、途中スーツ姿になった℃-uteメンバーが源氏名のような名前を名乗るシーンがあったが、そのあとそれで寸劇をするでもなく終わった。今後の展開が何かあるのだろうか。
『SHOCK!』……歌詞の字幕で「チャー」と出たことに驚いたのだが、なっきぃのラジオで「チャー」は公式設定だったということを事後的に知る。「チャー」によって幾分かこの曲の印象もよくなった。そこがネタ化の契機になりうるから。
まっさらブルージーンズ』……2曲目にこれがきて、いい意味で予想外。
『四月宣言』……やはりライブで聴いてもつまらなかった。まじめな歌詞でスローテンポの曲はどう聴いていいかわからない。そういう曲が多いとライブとしての盛り上がりに欠ける。
『Lonely girl’s night』……舞美のソロ。家で聴いた時は全然意識してなかったが、髪を切った舞美と歌詞が連動していたことに、ようやく気づく。こういう曲調だとメタ化しづらい上にノリもよくないので、どうやって聴いていいかわからない。「リップスティック」だったらノリもよいし、最後声が出なくなってしまう舞美を「しょうがないなあ」とほほえましく見る方向もあるのだろうが、なんだかこの曲は、ヲタの参与を妨げているような。
「ショッキングフォト」……なっきぃが愛犬の写真を出してしゃべる。なっきぃトーク力がいかんなく発揮されて、爆笑ではないほのぼのとした中途半端な感じの笑いが生まれる。なっきぃはそれでよい。
『ダーリン I LOVE YOU』『ENDLESS LOVE』……それぞれ岡井ソロ、まいまいソロ。正直、愛理ワントップまたは舞美とのツートップ体制に閉塞感を感じていた身としては、とてもよいチョイスだと思うし、選曲もよい。特にまいまいのパフォーマンスは素晴らしかった。
『SHINES』……この曲は風船を飛ばしたりボールを蹴りこんだり、いろいろ遊べる曲なのだが、今回はボールを投げ込んだ。もう少し良席で、ボールに触れてみたいのだが、果たして毎回やるのだろうか?



なっきぃについて。
『君の戦法』……これはなっきぃのソロ曲ですよ、と言ってしまう。昔「うたばん」で石川梨華を尊敬すると言ったなっきぃが、見事に「セリフ専門」のようになっているこの曲は超名曲です。アイドルが、歌手の劣化版でなく、アイドルそのものの魅力として歌を歌うということ(…というか、アイドルにおいて「歌う」ことと「しゃべる」ことの差異なんてあるのか、という問題意識も含みながら)。『君の戦法』はその成功例であるように思う。左サイドでなっきぃがセリフを言い出す以上、ぼくは次のライブは左サイド良席を狙っていかなければならない。
『愛してる愛してる』……愛理のソロが終わった時点で、残すはなっきぃのソロだけ。ここでなっきぃだけソロなし、というのも困らせてなんぼのなっきぃへの仕打ちとしては面白いのだが、さすがにそれは考えにくい。ということで、実際には『愛してる愛してる』という絶妙のチョイス。これも『君の戦法』と同系統の名曲でした。正直言えば、もしかしてなっきぃってソロで一曲歌いきる能力では℃-uteで一番下なんじゃないの、と思っていて、一方でセリフ、声の魅力では圧倒的にトップなんじゃないの、と思っていて、そういったところがスタッフさん方、よく理解していらっしゃる。また衣装が青のイメージカラーでアイドルアイドルしたものなのです。なっきぃは『コスプレさせて、セリフ言わせて、そして、困らせろ。』という『なっきぃ三原則』を守らせれば鉄板なのだ。
『キャンパスライフ〜生まれて来てよかった』……新曲初披露。各所で絶賛されているようだが、ぼくも絶賛します。上のエントリで散々に書いた最近の曲調を吹き飛ばす明るくアップテンポで純情なアイドルソング。これはイベントなくても買う。聴かせどころとして「スキ スキ スキ〜」という歌詞があって、はじめ舞美が歌ったとき、「分かってるスタッフなら絶対なっきぃ持ってくるだろ」と思っていたら案の定次の「スキ スキ スキ〜」はなっきぃでした。わかっとる。ここのスタッフはなっきぃへの理解力においては素晴らしくわかっとる。



というわけで、ライブ前の不安も消し飛ぶ満足感のあるライブではありました。
℃-uteはだいじょうぶか」と銘打ったエントリですが、だいじょうぶです。ラストの曲にもあるように、「夢があるから大丈夫」です。



もう一回確認で書いておくと、
なっきぃ三原則」は『コスプレさせて、セリフ言わせて、困らせろ』です。このライブはかなり行きそうだ…。