けなげななっきぃ

いろいろネタバレます。
松戸森のホール。
亀戸に引き続き、夕方に豪雨。
℃-ute紺は完全に良席厨で頑張る。昼4列(3列目)、夜6列(5列目)。
開演前に「マツケンサンバ」が流れる。ヲタノリノリ。解釈するに、ヲタが思い思いにメンバーの名を叫ぶような雰囲気より、ヲタが乗りやすい、だけどハロプロじゃない曲で、ライブ前の雰囲気を統一していこうというような意図ではないだろうか。悪くないアイデアだと思う。
真野恵里菜オープニングアクト。まあ、いつも通りだなあ。真野の売り方ってどうなんだろうと考えてしまう。Berryz工房の「あななし」や℃-uteの「まっさら」のように、曲のよさ、勢いでヲタを乗せてしまうような売り方ではない。曲が好きだからなんとなくグループも好きになってしまう、というベクトルが生じにくい。ほぼ、真野の存在だけで売っていかなければならない。ハロプロ的な面白みを感じないんだよなあ。どうなるんでしょうか。
さて、セットリストはもうなんというか、体力の限界を感じる曲の数々。本気で酸欠を心配した。気づくのは、もう℃-uteヲタの経験がまずまずあるもんだから、基本どの曲でも体が動くということだ。スケブ・ボードの使用が禁止されていたので(といっても徹底はされていなかったが)、完全に振りに徹することに。振りによるアイドルへの同一化。つまりは、なっきぃになりたい!!
衣装は確か4つほどあったが、よみうりイベの人形的な衣装を思わせるものや、白い衣装、お祭風の衣装など。エロくない露出の仕方で、かわいい。メロン記念日の「夏」は「大胆ビキニ」とか歌詞で出てくるのだが、へそすら出さない衣装で、むしろ曲をグループの雰囲気に引き寄せて、℃-uteらしく料理してしまったような印象だ。アンコール時のお祭衣装は、へそ出し、そして脚線美を存分に見せつける衣装、でもエロくない。全体として、少女の美しさを、胸と尻を隠蔽することで逆に照らし出すというのか、わきと脚とへそに刮目せよ、と。魅惑される。そうした少女性に抗えない。ドキドキしちゃうんです。しょうがないんです。
初めての試み、MCでの千聖・まいまい・かんにゃの英会話はとてもよかったし、タップダンスもあったし、舞美・なっきぃの芝居もよかった。お約束のテンション上げ子もまた進化していてよい。
今回のライブ、一番の失敗は、舞美が昼夜ともに、松浦亜弥のアルバム「T・W・O」を「トゥー」と言ってしまったことだな。「ティー・ダブリュー・オー」。誰かちゃんと教えてやれよー。


さて、ここからはなっきぃのことだけ語ることにする。
まずは、コレクションピンナップポスターですが、2枚買って見事1枚がなっきぃ出ました。全8種なので、なっきぃが当たる確率は、1/8×1/8+1/8×7/8×2=15/64。なっきぃの愛を感じる。
なっきぃの魅力として、いつもしわを挙げている。豊齢線とか、眉間のしわとか。しわって、アイドルにとっての欠点と思ってはいけない。なっきぃを定義不可能にするしわに惹かれる。今日またなっきぃのしわを発見した(これなっきぃは嫌がるのかな)。なっきぃは口を開いているのが常態なのだが、口を閉めると下唇とあごの間がぷくっと空気が入ったみたいに膨れて見えることがある。それがしわというか、ラインとして見える。それがまた、いいんだ。
なっきぃを見ていて思うのは、アイドルは笑顔が常態であるがゆえに、そうでない顔をついつい気にしてしまう。だから握手会でも「困った顔して!」とオーダーしてしまったりする。今回は、なっきぃは舞美と芝居をするのだが、なっきぃソフトボール部でレギュラーになれなかった役。舞美から「実力だから」ときついことを言われ、泣きそうになるなっきぃがほんとに愛しい。甲高い声を出すなっきぃも愛しい。なんかもうベタ過ぎるんだけど、けなげで、守ってあげたいと思ってしまう。その重み。ただのキャラっていうのを超える、人格の重みをどうしても想う。
良席で見ることのメリットは、ライブの基本ラインの余剰が見えるということ。細かなメンバー間のコミュニケーションが見える。夜公演、なっきぃはアンコール時のMCで、なんだかあわてていて、テンション上げ子とのやり取りが続く中、一度右の袖にはけてスタッフと話したり、戻ってきて他のメンバーにつんつんしてこそこそ話したりしていた。たぶん「That's the POWER」で使う笛のことじゃないかと僕は思ったのだが、僕はそんななっきぃのことばかり見ていた。頑張ってるなあ。愛しちゃうなあ。
今度は一週間後、大阪で会いましょう。