ヲタ視線(3-①)

イデアだけ記す。
ヲタ視線はアイドルにのみ向けられるわけではない。
ヲタのスタンスを表すものであるから、例えば「ヲタ芸」だとか「サイリウムの祭」だとか、アイドル・ヲタに関する現象全てにヲタ視線は向けられる。したがって、図の「アイドル」という部分にはさまざまな現象・対象を代入して分析してよい。
現象によっては現実的側面か虚構的側面の一方のみが強く存在し、ヲタ視線①〜④のうち、ほぼ存在しないような視線がある、というような現象もあるだろう。例えば「ヲタ芸」において視線①「現実的ベタ視線」は薄いように思われる。
このような形で、さまざまな現象においてヲタ視線のあり方を具体的に探っていくと面白いかどうか。例えば「辻の谷間」だとか、「ハローの舞台」だとかについて。

ところで、ネタ視線(ヲタ視線②・④)についてのアイデア
視線②:形式から意味を読み込んでいく。
視線④:意味を剥ぎ、形式のみ取り出す。
ということであるが、ここから視線②については、バカバカしいもの、無意味なものにも意味を読み込んでいく、という点において、「解釈可能性」という言葉を使ってみてはどうか。
一方、視線④は、意味あるもの―現実の抗えない側面を剥ぎ、自分達にとって都合のいい形ばかりのものに変える。これは意味を問うていないという点で、「解釈」というよりは「操作」である。「操作可能性」という言葉を使ってみてはどうか。
これがうまく適用できるかどうかはこれからの課題。

つづく