数日前に、外の空気が春だった。
突然、春だった。
春の匂いは想い出を喚起する。
偏頭痛のように、バランス悪く頭に負荷をかける。
何を想い出すわけでもなく、懐かしいのだ。


悔しいけれど、春が人に希望を持たせることは実感できる。
過去は清算できないけれど、
未来は生産できる、
そんな希望、かなあ。
前に視界が開けた。
そんな開放感はある。