ハロショ移転

特に何を買うという目的があったわけではないが、
元日にハロショに行ってみるのである。
仕方なく、ののたんのクリアファイル&ステッカーを買って、1000円にする。で、矢口のカードを手に入れる。
うーん、懐かしい、この感覚。
最近ハローの情報を得ていないのだが、今回も福袋はあったようですね。
でもまあ夕方だったのでその影響もなく、すいた店内でどうやって1000円消費するか考えていたのでした。


ところで、僕はハロショ移転のことすら前日まで知らなかった。
竹下通りから少しだけ外れたところだったから、迷わずに行けたけれど、なんだか行き慣れないところでとっても違和感がある。
5年間行きなれたところだったからなあ。
間違いなく100回以上行ってるんだろうなあ、数えてないけど。


5年前、ファンになりたての頃、要はヲタ的空間に足を踏み入れることに大いにためらいを感じていた頃、今では信じられないことだが、ハロショに入ることすら出来なかったことがあった。
当時の痛々しい日記を振り返ってみる。


『2001・4・28』
…原宿のハロプロ店を外から見る。やはり行列(汗)
竹下通り入ってすぐのグッズ店で写真とポスター購入。大満足。


ハロショに入れないのに他のタレントショップに入ってパチもんを買いあさった記憶がある。
いまだにそれらポスター類は捨てずに持っている。
その頃、ハロショは「入ってはいけない空間」だった。
確かに、今でもその意味は分かる気がする。
僕にとっては、やはり何かを捨てる、何かの覚悟の要る、そんな空間だったのだ。
普通の人間をやめる、大げさなようだが、結果的にはそういう言い方がふさわしいんじゃなかろうかと思える。実際、そういう壁をいくつか乗り越えた結果としてヲタという存在に行き着いたということは紛れもない事実だ。
で、結局ハロショに行かないままミュージカル(LOVEセンチュリー)を見に行き、そこではグッズを買い、そのあとやっとハロショに行くことができるようになる。


『2001・6・8』
朝起きたらB1がはがれててあわててはりなおした。……原宿へ行き、ハロプロオフィシャルショップで写真ばかり5400円。意外にグッズは少ない。なんで小さい子や小学っぽいのがいるんだ?中学・高校生も竹下通りを平気で歩いてるし。その後2店で写真を買い……


前に日記で書いたように、ファンになりたての頃というのはそうしたアイデンティティの確認の儀礼として、過剰な行動というものがほぼ必須である。ミュージカルでもらった通販カタログ(春紺グッズ)のB1ポスターを早速頼んでみたり、初めてハロショへ行ったと思えばいきなり36枚も写真を買う、というような行動は、引っ込みがつかないほどの行動をとることによって自らの立ち位置をはっきりさせるという戦略である。
それにしても、当時の僕は竹下通りはもう少しファッショナブルな場所だと思っていたらしく、予想とのギャップにだいぶとまどい気味、というかビビっている。中高生の修学旅行のコースになってたりもすることに気づくのは後々のことだった。
以降ハロショに行くのは習慣となり、やぐの写真をコンプしていくのであった。
FC会員特典とか、ポケモー会員の特典にも必死になったりして、大体そろえていたなあ。
そんな思い出のある、ハロショ原宿店の移転は、ちょっとだけ残念であったりもした。


そんなことより、この昔書いてた日記(これ自体がさっき言った儀式なんだが)、痛々しすぎて今読んでみると面白いやら切ないやら。ヲタの心理とか行動とかを読み解く上でも、結構貴重な資料だったりして。ことあるごとに載せてみよう。
なんでそんなことするかといったら、まだヲタやめたくないから。
中野だって無理して行きたいから。モチベーション高めていきたいから。
自分の立ち位置を確認するための、戦略。