メインステージ

パシフィコ横浜、去年の文化祭とあまり変わらぬ様で、
幕張だとか台場だとか、極度に人工的な施設・街並みはオタクにふさわしい場だよなと思いながら歩く。
しかし、な。
何でこんなに人が来るのかね。
ヲタも親子連れも、果たして何を求めて来ているのか。
来る価値のある何があるというのだろう。
やっぱり、メインステージが一番の売りなのかな。


2回目のステージを脇の方から見てみる。
世界大温暖化劇。
久住が勘違いした演劇部みたいな口調だったな…
さて、いろいろなところで話題になっている、矢口の件である。
高校を不純異性交遊だかなんだかで退学し、新横浜の飲み屋で働いてそこでロシアの不動産会社の社長と出会って、ウラジオストク日本人町に住んでいるとかなんとか。
小川や藤本が「やぐち」と呼び捨てにし、日本から「逃げた」と言う。
正直、いい気分はしない。
でも、アリだな、と思う。
文化祭に矢口が出演しないのであれば問題だとは思うが、司会として参加しており、まあやぐも一応承諾した上でのこの演出なのだからギリギリセーフか。
というより、このギリギリ感、そう、矢口が呼び捨てにされることに対する反発を呼ばせるようなこの演出こそがいいんではないのか、ASAYAN的で。 (一つ目のガチ)


昨年は舞台中もヲタがうるさくてうまく聞こえないことが多かったが、今回はヲタもさほど騒がず、セリフが遠くでもまあ聞こえた。
長いセリフをよく覚えたと思う。努力が見えた。
そのなかでも道重は頑張った。
劇最後のセリフ・表情はよかった。演じようという意識が見えた。久住とは対照的だった。ここまで道重ができるとは思わなかった。
私にとって、「キャラ」が立っていればよいという、人格が問題とならない6期以降のアイドルのあり方、その象徴的な存在である道重が、環境問題に対する訴えという最も「ガチ」な場に立つということは新鮮であり衝撃であり、それゆえに胸にくるものがあった。 (二つ目のガチ)


そして、吉澤のセリフだ。
「(地球をダメにしたのは、)この会場にいる、おまえたちのせいなんだ!」
…会場がどよめいた。…驚いた。
昨年もうまいと思ったが、いやー、これは、うまい。
「地球をダメにしているのは私たちのせいなんです。」って、もはや訴える力を持っていないもんね。だから、理不尽にも、おまえたちのせいだ、と言うことは、その衝撃とともに我々に強いメッセージとして残る。「おいおい、おまえら娘。だって大して何も分かっちゃいないくせに全部他人のせいかい」という反発の気持ちも消え去るほどにこのメッセージは強いと思う。一緒にエコしましょう、って呼びかけてもダメなんだったら、おまえらのせいだ、って怒るしかないよな。
建て前だけの、形だけのパフォーマンスでいいんだったら、「エコについて考えましょう」っていう無難なことを言っておけばいい。イメージ戦略という政治的な振る舞いとしては、それで十分なはずだ。だけど、そうしない。ヲタや、一般の観客にどよめき=違和を感じさせてまで、それだけのリスキーなことをしてまで、訴える。その本気度は、精一杯評価していいことだと思う。 (三つ目のガチ)また、その違和っていうのは、自分のヲタとしての最高のデザートであることも確かなのだ。


続いてのエコモニ。、エコクイズコーナー。
ののたんをずっと見る。やぐって最近司会ばかりしてる印象だなあ…
娘。がいなくなると、結構客が出ていった。娘。目当てなのかあ。娘。ヲタって結構いるんだなあ。
エコマジック、何がエコなのか全く分からなかったが、マジシャンのマジックよりも、Wの以心伝心ぶりの方がよっぽどミラクルだ。トランプの同じマーク、数字を思い浮かべていた、という二人のハシャギぶりはマジシャンよりもよっぽど我々が魅了される魔法だった。
そのあと、「ともいき・木を植えたい」というエッグのユニットが紹介される。
…今紹介ページを見てみた。
『私たちは、木と鳥と歌が、なにより好きな5人娘、
ともいき・木を植えたい」です!』
胡散臭くて、悪くないです。
最後に「STOP温暖化体操」。
まあ、予想通りキッズの出番だ。メインステージの中では、一番「ネタ」と思えるものだった。やたらハイテンションのおねえさんと、高橋の絵みたいな不可解なキャラクターと、結局一緒に踊っちゃうヲタたちと。