朝・泣っきぃ

横アリに9:15頃到着。そのままグッズ列に並ぶ。そもそもグッズ列に並ぶのが久しぶりだ。普段はグッズを買おうとは思わないが、なっきぃのTシャツとソロタオルはどうしても買わざるを得ない。そしてコレクションヒーローカードを買う。ランダム封入ものは、推しメンじゃないものがたまるのが嫌で、どうしても大きなポスターとか写真ものには手を出しづらい。
グッズ列が建物内をどこまでのびるのやらと思っていたら「センテニアルホール」と呼ばれるスペースにグッズ売り場が設置されていて売り場に向かって列が行ったり来たりしている。グッズ購入を後に回してもよかったのかもしれないが、1時間半以上も並んだ手前、少し開演に間に合わなくてもグッズを買うことにする。結局スペジェネの途中から入場。
朝公演、席はアリーナB3列ファミリー席(実質2列)。朝昼夜をずっとスタンディングしている体力は無いと思い、朝はファミリー。始めの方に℃-uteがよく出る側のステージが近い。見どころは、矢島舞美の「夏ドキ」の時のなっきぃとキャプテンのダンスバトル。なっきぃがこっちに向けて足を上げるもんだから、なんだか参りました。
さて、「夏ドキ」の途中で、なっきぃが右耳のあたりをいじっている。曲が終わって一旦はけて、「まっさらブルージーンズ」が始まっても出てこないのだ。マイクトラブルか。曲途中から他のメンバー(確か梅さんもまだ出てきてなかった気がするが)が外周の通路を通ってもう一方のステージへ向かっていく。でもなっきぃが出てこない。他のメンバーが外周通路を半分以上通過して、間もなくステージに到着するかというときに、ようやくなっきぃが飛び出してきた!走る、走る。アリーナD側の外周通路を一生懸命走っていく。メンバーを照らすスポットライトははるか先を進んでいる。必死で走るなっきぃ。僕はその後ろ姿に「なっきぃなっきぃ!」と叫ぶしかなかった。それこそ、魂で叫んだ。その小さい身体の躍動に、けなげさとせつなさと、そして、強さとほとばしるエナジーを感じて、僕はどうしようもなく震えた。なっきぃが無事に他のメンバーと一緒にステージで歌い始めたとき、僕はなんだかもう泣いていた。よく分かんないけど涙が溢れてきていた。
今振り返れば、例えばそれは「スポットライトの世界」に必死についていくという点でアイドルをまさに象徴するような出来事であったと言うこともできるのだが、そんな理屈の前に、僕にとって「なっきぃ」がそこに紛れもなくいて、彼女を愛している自分がいるという事実がそこにあった。なんだかそれには、「アイドルを応援する」という言葉を表層的になぞるだけでは捉えようのない想いがある。重いのだ。どうしても、アイドル「なっきぃ」の中に、人間「中島早貴」を見てしまう。そしてそれらすべてを愛してしまう。これはヲタにとってはかなり重いことではある。だけど少なくともその瞬間、僕はそうした重さをも背負おうとしていたように思う。背負うということがどういうことかはよく分からないながらも。
…というわけで僕は、朝は「泣っきぃ」でした。