幸せとは

幸せかって、問われる。
幸せか?と問われて、幸せだ、と答えられるのは極めて特殊なケースに限られるのではないか。
幸せというのは状態でなくて、せいぜいが出来事についてしか言えないんじゃないのかなあ。
だから、あなたは幸せですか?という問いは人を悩ませる。惑わせる。そして人に不幸せだと思わせる。巧妙なワナだ。
今ある状況は在るようにして在るのであって、そこに何かそれ以上のものはない。
幸せか?と問われても、どうしようもない、答えようもない、というのがほんとのところだ。
それでもしつこく聞かれたら、こう言うしかない。
「いそがしいから、後にしてくれ。」