すでにアタマがしっぷを貼ったように麻薬的な感覚を帯びた深夜。

頭が働かない中で矢口問題を中心として議論は続いた。
宇多丸氏が言うように、ヲタはアイドルと恋愛できるという幻想を、どこかで冷めて見なくてはならない。だけど、逆に冷め切った視線を持つ「DD」的なヲタが、ステージにアイドルがいなくてもいい、という態度を見せることによってアイドルを死滅に追い込む。
だから、「マジヲタ→DD化」の流れを示した上で、マジヲタ性を我々は常に持っていたい、冷静な目を持つこととバランスをとりながら、ということをコメントした。
ただ、すでにDD→マジヲタへの回帰の志向は、様々なところで出てきているように思える。
例えばガッタス。そして、無垢という神聖性への崇拝をするキッズヲタ。あるいは、パーツ萌えと言えなくもないが、アイドルという生身性を存分に示す岡パイをめぐる現象。岡パイって、顔がああいう感じだからこそ、パイの存在が「リアル」なんじゃないのかなあ。何もかも作られたような美しさだったら、それにすぐ虚構性を感じてしまうだろう。


最後は前回と違って会場のいろんな人の発言も聞けて面白かった。
娘。はどうやったら人気が復活するのか。
会場の議論で大方分かったが、やはりプロレス的な、ASAYAN的な手法しかないんだろう。
事務所が、80年以前の古いアイドル観を娘。に当てはめなければ、そして昔の娘。がどうやって人気を得てきたか思い出せば、きっと人気は戻る。黄金時代をもう一度、というのは期待しすぎだけど。そこに矢口はいないかもしれないが、でも僕にとってモーニング娘。というのは応援するに値するものだ、多分。
冷め切った世の中で、誰もがどこかに「本気」を求めてるんだとしたら、娘。がその希望になってくださいよ、本当に頼みます。


…徹夜で仕事って本当につらいな。
でもそのくらいの苦労してでも参加する価値はあるイベントだった。
また年末あたりやってください。