矢口はアイドルという悲しい存在の一例に過ぎない

矢口問題については、長くなりそうだが、とりあえず簡単に書いておこう。
まあ、なんだな。矢口さんごめんなさい。
基本的には掟ポルシェ氏他の出演者のつかんだ事実関係を信用するとして、やはりアイドルには自分の意志でどうこうできる世界じゃないんだな、と。
アイドルがメディア上で、さも自分の思い通りに振舞っているように見えるとき、その裏でどのくらいの心身の負担がかかっているのか。それを想像するとき、僕らはただアイドルを消費するということができるだろうか。だったら、そんなこと考えないほうが楽しめるんだろう。だけど、そうした「DD」的なあり方が僕には出来ない。僕はアイドルが人間なんだと思って、それゆえに応援しよう。矢口という人間を応援します。
…だけどののたんは人間という感じがしないんだよなあー
ともかく、吉田豪氏の「元アイドル」を読んでみることにします。今回の矢口問題って、ほんと、アイドルという特殊な存在について深く考えさせられる事件なのだ。
それと今のヲタの変質についても。簡単に言えば、メディアからの情報に対して、受動的過ぎるというか。思考力に欠くというかなあ。アイドルに耽溺するときくらい、思考力0でいいじゃないか、というほうが正論である気もするのだけどね。でも、それどころじゃなく、今回は深刻に考えなきゃいけない場面だったんだな、多分。
それにしても、出演陣熱かった。そして、正しい語り方をしようとしてたのがとても真摯でよかった。正しいことを語ろう、ではなく、正しい語り方をしようという態度だ。メディアに関わることを語る場合、こういう態度はぜひとも必要だと思う。