夢の中

圭織卒紺
昼はアリーナCから。
ライブ中の自己陶酔のスタイルがだんだん定まってきた感がある。
ダンスは、どうも稲葉と須藤が気になる。
稲葉はうまさに、須藤は体の動きの不器用さに。


夜までに卒論の複製を全部渡し終える。
ちゃんと製本したので喜んでもらえたようだ。
あとは内容をどう思うかですな。


マスコミがかなり来ている。
ヲタ芸こそ映すべきだと思うんだがなあ。


夜。
北スタンド最遠の地から眺める。
アンコール時に、タンポポ畑完成。
娘。全員の言葉。
やっぱり、娘。の涙には泣ける。
そして、夢の中。


アイドルって、夢の中にいるような存在で、
ファンを夢の中にいざなってくれるんだけど、
曲を聴きながら、この夢から覚めたくないと思う自分は確かにそこにいた。


去年のなっち卒紺が終わったときには、なんだか急激に気分が冷めて、
ヲタをやめる気に一度はなったんだが、
今回はそうじゃない。
卒論を配り終わって、正直人生が今日で終わっても構わないけど、
でもまだ生きる。
なんだか最近人生観が少しずつ変わってきたかもしれない。
それはオタク論を書いて自己確認ができたことも大きく影響している。
ともかく、最近の自分、そう悪くない。



さて、今日の祭りでちょっと気づいたこと。
終演後、会場の外に出るまでのコール、
かおりん最高!おまえら最高!」
って言ってたよね?
おまえ、が出てきたのは、明らかにDD化、
つまり見知らぬヲタの横の連帯の強まりの現象をよく表している。
私は手段の目的化を強く危惧する。
応援の手段がヲタ芸化するのと同様に、
卒業メンバーへの感謝を表すはずの祭りが、
色が揃うというイベントとして消費され始めることを危惧する。
アイドルのことを想う気持ちを失うなかれ。
アイドルを滅ぼさないために。