TIF2012に行ってきたよ

TOKYO IDOL FESTIVAL、TIF。昨年と同じ場所で、ただステージを近隣の建物に分散したおかげで、昨年ほどの混乱はなくできたのかな。物販会場が地上になったことで会場が大きくなり、どこかで必ずアイドルがいて、チラシを配ったりしている。その空間全体がわいわいとした祭りの高揚感に包まれた。HOT STAGEがダイバーシティの方に移り、入場規制はあまりなく見られたよう。昨年物販だった場所がSECRET COURTとなり、ここがとても居心地がよいステージだった。熱狂したければステージ前に行けばいいし、まったり見たければ階段に座って見ればいい。日光は遮られ、風も適度に吹いていた。
タイムテーブルがずれるとか変更するとか、屋上へのエレベーター乗るのにちょっと待つとか、昨年の問題を残してはいるけれど、些末なことに思える。見たいものがありすぎて、時間がかぶっていて、どうしようって悩んで、時間が変わってまた悩んで、でもとにかく楽しいのがTIF。でしょう。
自分は5日しか参加できなかったけど、十分楽しめた。
「SMILE GARDEN」ぱすぽ☆ → 「SKY STAGE」しず風&絆 → 「SECRET COURT」Coro☆Coro with 深沢紗希Survive-ZeroJK21・VIC:CESS・Jewel Kiss → 「HOT STAGE」AeLL.吉川友 → 「SECRET COURT」Jewel Kiss・フルーティーnanoCUNE・とちおとめ25・RYUTist → 「物販」 Jewel Kiss・RYUTist → 「WELCOME MARQEE」choice?
結局もっぱらSECRET COURTでまったりしていたのだけど、楽しかった。さて印象に残ったことを簡単に。
まずやはりSKY STAGEの素晴らしさ。暑くて大変なので長居したくない気持ちもあるのだけど、アイドルのライブ会場としてこんなに気持ちいい場所はないだろうと思える。土曜だったらジュエルもここで見れたのに。
SECRET COURTで「Coro☆Coro with 深沢紗希」とか「Survive-Zero」といった、自分があまりなじみのないグループを階段からまったり見下ろす。それぞれに独特の応援文化が生まれていて面白い。
さて、ジュエルだ。前日はステージを破壊してしまったジュエルヲタだが、今日は「前じゃなくて上」という意識が徹底され、とりあえずステージは無事であった。「Spring With」を正座で聴き、「ありがとう」の歌詞とともに後ろに向き直って土下座をするとか、「ココ☆ナツ」の「ココココーココーコーコー」では洗濯機が登場(ヲタがぐるぐる回る)するなど、好き放題。特にこの会場では、ステージから離れた横の方の太い円柱まで走ってその周りをぐるぐる回ったもので、一旦ステージ前が割とがら空きになるという奇妙な事態が起きた。(と言っても、自分も必死にぐるぐる走っていたので、実際のステージ前の光景は見ていない。)
自分がなぜジュエルのファン文化が好きなのか、ということを今一度考えたいと思っている。見方によっては、ジュエリストはとても乱暴に見えるかもしれない。だからそういう意味で、ジュエル文化に全く相容れない人もいるだろう。ジュエリストとして自己弁護を図るならば、ジュエリストはそれぞれの推しに対する応援を互いに尊重する(自分もまいちゃんソロの際に前に行くよう背中を押してもらったりする)し、メンバーに迷惑をかけないよう努めているように思えるし、メンバーもファンの応援を楽しんでいるように思える。そして、決してその空間が内輪に閉じるでなく、新たなファンを受け入れる懐の深さもある、と感じる。応援の仕方も遊び心に満ちていて、ジュエリストを傍から見ていても楽しいのではないか。
以上はあくまでジュエリストとして書いていて、客観性を欠いている。果たして応援のどこからが迷惑で、どこからが迷惑じゃないのか、何が現場のルールで、それは誰が決めて、どのように変化するのか。そのへんのファン文化の生成過程にとても興味がある。一方、今日の「洗濯機」のように、迷惑とかルールとかうんぬんよりも、その熱量で圧倒してしまう応援というものもある。昔ハロプロ現場で見た「ヲタ芸」はそんな感じだった。応援が「何かすごいもの」として映る時、それはもう規範云々で語るものではなくなっているという気もする。


さて、HOT STAGEに移ってAeLL.AeLL.の魅力はよくわからないけれど、なんか見ちゃうとしか言えない。吉川友のステージは久しぶりに見たが、明らかに歌がうまくなっている上にしゃべりも面白いので、ソロアイドルとして立派になった、とそんなに推してないのに感慨深い思いにとらわれた。
その後、再度SECRET COURTに戻り、ジュエルからRYUTistまで。ジュエルは結局まいちゃんの腹筋を拝むことができなかったことのみが心残りだが、短いながらパワフルなステージと、ジュエリストにもまれながらの応援を楽しむことができて満足した。
今日の発見は新潟のアイドル、RYUTist。決してかわいい子揃いというわけではないのに、5人のバランスがいいように思われ、また曲とダンスと、とりわけ表情がよかった。かわいさとは関係のないところで、表情の豊かさというのがある。それが見ていて快い。帰りに物販会場に寄り、CDを買う。収録されている3曲はアイドルの自己言及ソング、ご当地ソング的なもので、興味深い作りとなっている。あとジュエルのCDとサイン色紙も買ったよー。
最近体力の衰えを感じていて、あまり方々を回る感じではなかったのだが、それでもTIFは存分に楽しめた。来年もぜひやってください。