『可憐Girl's任務完了スペシャルイベント』

昨日のことですが、どうしても行きたいと思ったので行ってきました。
SHIBUYA BOXXというキャパ280名の会場。
℃-ute現場でも見るような顔がちらほら。
客層は℃-ute現場と大して変わらなかったが、ブランド物と思しきもので身を包んだ女の子が、やはり派手派手しい格好をした母親と歩いていた。なぜか小さい男の子もいた。


さて、イベントはまず、アミューズ所属の「ミニパティ」が登場し「Over the Future」の振り付け講座をするという、要は顔見せ的なコーナーから始まった。「ミニパティ」はアミューズのサイトによれば、「小学生による見習いパティシエユニット」ということだが、いまいち方向性がよく分からん。
さて、可憐Girl'sの登場。

Fly To The Future(初回限定盤)

Fly To The Future(初回限定盤)

セットリスト
Over the Future
ぴかっときらっと!Dash Girl's
MC
とっぷし〜くれっと
MC
MY WINGS
アンコール
Over The Future
Bye! Bye! Bye!


ぼくが一番印象に残ったのは、彼女達の笑顔だ。いかにも、模範的な笑顔なのだ。これは必ずしも悪い意味ではなくて、その笑顔はかわいくて、そして強い。百戦錬磨のアイドルヲタ相手に笑顔で手を振る様はハロプロの現場で散々見てきたが、それと同様、感情と表情の不幸な解離などではない、強固な意志のもとにあるプロの振る舞いだという感銘を受けた。
小さな子供が専門的な訓練を受けていくことへの批判はたやすい。小さな頃から音楽の訓練を受けるとか、スポーツの英才教育を受けるとか、あるいはまた難関小学・難関中学受験のために勉強をするとかについて、それをなにか子供らしからぬものとして倫理的な悪と捉えることは可能だ。それは、親や大人の希望・欲望を押し付けるわがままな振る舞いとして捉えられ、子供への憐憫の感情を惹起するものであるかもしれない。しかしながら、可憐Girl'sのようなプロの振る舞いを見せつけられると、そこには素直に畏敬の念しか起きてこない。すごいなあ、と思う。各分野のスペシャリストとなるために、幼少からの訓練がいるとするなら、それを必ずしも悪とも言えないし、では当人である子供がそれほど不幸の感覚を持っているのかどうか、それすらも大人側の勝手な感情の押し付けであるのかもしれないと思った。
可憐Girl'sはこれで終わりだという。「Bye! Bye! Bye!」はとてもいい曲で、ぼくは雰囲気として松浦亜弥の「笑顔に涙 〜THANK YOU! DEAR MY FRIENDS〜」に似ていると感じた。メンバーは泣いたし、ヲタのほうも、これでおしまいになるのはもったいない、という空気が漂った。とても完成度の高いグループで、これで見納め(というか初めて見たのだが)というのは確かに惜しい気はする。ただ、これがアイドルとしては幸せな終わりでもあるよなあ、と複雑な思いがした。